レビュー一覧

青春真っ盛りな真面目なバレエもので以外なほどでした。山岸さんはこれまでバレエものでも容赦ない悲劇が襲う作品もあり、また可哀想なことになったら・・と思ってましたが、少し周囲を羨んだりもあるけれど、良い子の主人公の素直で普通の成長物語です。拍子抜けしましたが、楽しく読めました。

読み応えがありました。自己暗示が人に与える影響の大きさを、とても分かりやすく描いた作品だと思いました。

山岸先生の作品は電子では読めないと思っていました。それがこの度解禁となったのは本当にうれしかったです。「言霊」は一度は読んでいましたが今回読み直して改めて感銘を受けました。実は殆どの本は読んでいるのですが、電子になったのなら再度読み直して山岸先生の世界に浸りたいとワクワクしています。もっと沢山電子化してください。期待いっぱいです！

言霊の主題にああ、そうか！ってなりました。正に自分で自分に呪いをかけてますよね。人を呪わば穴２つ。日本の神様の前に捧げるのは祝詞で、神様を殊更偉大で素晴らしいと褒めるのですが、これはきっと祝詞を聞いている私達に対して、きっと素晴らしい未来になると言う気持ちになるんでしょうね。言葉を無駄にしない日本の習慣がよく分かります。山岸先生の作品の根幹には、海外を描いても何処か日本の昔からの概念、相反してそれを破る概念が描かれていますよね。

言霊の持つ不思議な力。やはりあるのでしょうか。山岸先生の漫画は大好きで購入してきましたが、電子書籍は邪魔にならずいつでも読めるのが良い所です。全部電子書籍として購入し直したいと思ってしまいました。

言葉の大切さに主人公が気付く瞬間がとてもよかったです。

この作者さんの作品って好きなんですが、この作品はあまり…。表題作は人の内面について結構納得出来るものでしたが、それ以外は特に「ふーん」的に流し読みしてしまいました。

やっぱり、最高でしたね、山岸凉子節、大好きです。そして何より粋な山岸凉子先生の作品を、レンタ！で購入できる時代が来るとは感無量です！！　　昭和時代や平成時代に描かれた名作揃いの短編集のアップも待ち遠しいです。

わたしは偽善者というプロローグからどんな結末になるのかと読み進めていきましたが、救いのある、まあハッピーエンドと言えるようなお話でよかったです。バレエを踊る厳しさが底にあるからこその青春を生きてほしいと思いました。