レビュー一覧

☆4～4.5　作家買い。今までにないくらい落ち着いた？しっとりした？エロスを感じるような？作品にワクワクしながら読みました。まず画家が世間離れしてるのはよくある人物像ですけど、「ギラついた花束を作る」という斜め上のキャラである攻めに非常に惹かれてしまったんです。ただの花屋さんでもないその背景にも、おっ！となって。好みは分かれるかもしれませんが、私は好き。で、執着心のない（ように見える）相手に去られる恐怖を隠し持っている二人のもどかしさもドキドキもよく描かれていたと思うし楽しめました。当て馬もあやしさ満載でよかった。キャラに萌えられるかどうかでも評価違ってくるのかな。難点挙げるとすればコマ割りや構図の読み難さ。作者様の色っぽいシーンはドアップの小さいコマが詰まっている感じがあるんですが、本作はそんなシーンがいつもより多いので気になりました。

よかった!よかったです!お互い、怖くて深く踏み込めない。あるあるじゃないですか。でも違うんですよ。よくある誤解やすれ違いのようで、どうしてこんなにギュッとピリピリとさせるんでしょう。余計な説明がないのがまた良くって、1コマ、1ページ、セリフひとつで食い込んできます。読後感、最高。欲しいものが全部、この1冊に上手に収納されていました。

他の新刊と迷いましたが…これにして正解！“お花屋さん”らしからぬ花束を作る理人に、そのギラギラした色合わせと、彼とのセックスからインスピレーションを受ける不破。展開としては、ミューズ×画家の定番路線かもしれませんが、とにかく見せ方がいい。モチーフに絡めた台詞に加え、本のタイトル、植物(花)との関わり、マグカップなど…あらゆる部分から性格や心情が伝わってくるので、内容的には充実しています。年下を翻弄する妖艶な不破は柔らかな愛情を零しちゃうし、“芸術”を尊重し普段は弁えている理人は秘めた熱情を弾けさせちゃうし…最後まで男同士なのも最高。悪い虫もいいスパイス。

この作家さんの中ではエロ多めかな。可愛い純愛ではないですが、受けが大人の色気たっぷりで良かったです。

アマミヤ先生の作品はいつも買ってしまうのですが、今作も勿論購入。年下攻めが好きなので、胸キュンもしたのですが、どこか萌えきらず、心に残るかと言うと、ちょっと弱い気もしてマイナス１です。多分、攻めである理人、元々はノンケが将来的には会社を継ぐ御曹司的な立場にあるにも関わらず、ゲイである受けの不破との未来を真剣に描いてるのか？という疑問点が…。私が好きな作品の共通点として、読了後、その後の二人が幸せになっていく姿が見えたか否かにあると思います。勿論、お話の中の世界ではあるけれど、少なくとも読んでいる間はこの二人に共感したいと思うし、出来る事なら将来の二人を想像していたい。でも私の中でこの二人にはそれが出来なかった。だから甘い日々で終わったように見えて、実は甘くはないんじゃないかなーって思い始めたら、どんどん気持ちが冷めてしまって…。もし、この作品に続編が出て、ノンケやゲイ、そして将来的な問題も全部二人で乗り切ったと言うならば、この星４から５へ変えたいと思います。

残念。アマミヤ先生の作品は切ない胸キュン的な描写が書き込まれていて、前作達は最高だったのですがこれは何もなかった。むしろ読みにくい。画力とエロは他の作者様に求めてるのでアマミヤ先生らしさは、失わないで欲しかったなぁ、、、

絵が終始美しかったです。えろえろなんですが白抜きすぎて何がなんやら…

今までの作品よりも少し大人びた雰囲気で，好みな画だったので読んでみました。が，皆さんの評価の割には，私はハマらなかったです。この作家さんは，ゆっくりふんわり流れるコマの描き方が巧みで，ドキドキしながらスローモーションのように読めて，そこにキュンが詰まってると思うんです。特に，表情と手先の描写が素敵だなと，いつもズキュンと射抜かれています。今回はそれがなかった…。寝てる人の周りの花かざり，無造作に捨てられるカップ，勘違い石鹸，ベランダでの光合成タイムなど，繊細さを感じるキュン要素はいくつかあるんですが…。なんでだろう，そこからストーリーがスムーズに繋がっていく線が私には見えなかったです。ほかの作品はどれも本当に大好きなのでほぼ☆５なんですけれど，これは個人的には相性が悪かったです。

ビビッときて、購入して正解でした。こういうクールな展開最高です。お互い口数が少ないですが、全部伝わってきますよ。多くを語らずとも表現できる作者様のセンスは流石です。

甘くてキラキラするいつもの作品とはちょっと違う雰囲気。数ページ読んで、ちょっと私の好みとは違うかな？と思ったけれど想像したより楽しめました。なんだかんだ言っても、やっぱり受けが可愛い。マグカップのくだりは胸がキュンとしましたねー。あ、それからちょっと画面が黒すぎかなあ。こんな思うの私だけ？受け自身とか、二人の絡みとか、花束とか、黒すぎて何がどうなっているのか分かりづらかったですね。