レビュー一覧

あごクイッ！！も～ね、年の差も物ともせず自然にサラッと出てくる攻め・十嘉の顎クイにまずやられましたね！ストーリーはまぁバイオリンとか難聴とかの装飾はありますけども、お互いに自分にないものに惹かれる系なので恋愛ものとしてはわかりやすいんじゃないでしょうか。じっくりとコミュニケーションを図らないといけない二人だからこその距離の近さがやっぱり本作のきもよなぁ。口元をじっと見る受け、その顎をクイッとしちゃう攻め（また言う）。過剰演出はちょっと気になるけどいつもの感じなので慣れればOK。五十鈴が十嘉を意識し始めるのは、え、友達がいいんじゃなかったの…とモヤモヤしますが、まーね、大事な友人には迷惑かけられないと思って生きてきた彼が初めて弱さを見せられた相手だから、友達から一歩はみ出してるということなんですもんね。難聴や異端のバイオリニストなどの奥の手は「至高のラブストーリー」には不要と思うたちなのですが、それをうまく萌えに昇華させているので納得。いいところで次巻に続きます。また人気作になりそうですけど、あまり長引かずにまとまるといいな～。

美し過ぎて呼吸を忘れるところでした。続き…続きを…早く読みたい…読むまで死ねない。さすがです。途中苦しくなりました。まっすぐに生きることしか知らないふたりの、今後に溢れるほどの幸せがありますように。続刊、心待ちにしています。それまで冬眠していたいくらい、待ってます。

なんと言っても大事なキーワードは対話です。お互いが恋に落ちるまでを、少しずつ丁寧に描かれていて、深呼吸できる優しいお話でした。そして、 2人のコミュニケーションだけが感じられる空気が、とっても素敵です。ノートに書き合う様子や、顔を向き合わせたり、会話をしようと近くへ寄る様子に、秒針のテンポのような、緩やかな時間を感じました。こうして愛が育まれるのねと。昨今、1巻でめいくらぶするために、恋に落ちる部分をスムーズに進めようと、工夫する必要があるだろうなぁと、読んでいました。その中でのこの連載は、恋に落ちる部分が丁寧に丁寧に抽出されています。難聴で努力家であること、バイオリニストであることは恋に落ちるための、惚れるがな設定ではありません。落ちる前のコミュニケーションの場をスムーズに作り上げ、恋に落ちるまでをスローにするためのもの。素晴らしい設定だと思いました。次作が待ち遠しいです。

普段、続き物は続きが気になって仕方なくなるから完結してからしか読まないのですが、サンプルを読んで惹き込まれ購入しました。とても、とっっても良かったです。胸がぎゅっとなりました。基本的に読唇や筆談、スマホでの会話ですが、所々、五十鈴視点なのかな？と思うような音のない世界のようなコマがあってそれもすごく良かったです。お互いの存在がお互いの世界、視界を広げていき、なくてはならない存在になっていく過程がしっかり描かれていたと思います。難聴の方の日常、見え方、葛藤も詳しく描かれていました。1巻ではキス止まり、五十鈴が自分の気持ちに気づくところまででした。今後の2人の進展も気になるし、トウカはヴァイオリンとどう向き合っていくのか、五十鈴はどう変わっていくのか、早く続き読みたいです。

いやもう、きっと続刊が待ち遠しくなるのは分かっていたけれども！サンプルで本作の世界へ引きずり込まれて、即購入しました。麻生先生は元々美しい絵と丁寧なストーリーで素晴らしい作品を多々作られていますが、今回は更に本領発揮されていると感じました。難聴という困難を持ちつつ自立を己れに厳しく課す五十鈴さんと、ヴァイオリンの才能は有っても音楽の土台が不足した異端児壬生くんが、これからどんな風に絡みあっていくのか楽しみです！五十鈴さんは大人らしい落ち着いたところも良いですが、嬉しい時に子供みたいに目をキラキラさせるのが素敵だなーと思いました。

はーーーっっっ！！言葉にならない………ここ最近のトップヒットです！！難聴の主人公とバイオリニストの卵とのコミュニケーションの取り方が最高なんです……不思議と2人の静かな空間が漫画の読者にも伝わるので凄く素敵な小説を読んでいるかのような気分になってきます。作者様の描写が上手すぎる…バイオリニストの子は凄く真っ直ぐなのに悩みを抱えながら努力する等身大の男の子で、主人公への素直さや想い、理解力が素晴らしく「（主人公が）惚れてまうやろー！」ってなります。そして何より主人公が健気、というか強いのに弱いというか、脆さがあるという個人的にツボをゴリゴリ突いてきてくれました。その脆さをバイオリニストの子が支えてくれるんですよね…あーもう！！続きものは2人の関係性がじっくり読めて大好きなんですが、本当に素晴らしい作品は待つのが辛い！！これからって所で終わりますが1巻でも十分萌えました！！楽しみにしてます！！

なんてロマンチックなストーリーなの！ふたりだけの奏でる音が聞こえてくる。

かなりの高評価だったので読んでみました。以前読んだ作者さんの作品はどれもセツナイお話だったのですが、これもかなりセツナイです。1巻を読む限りでは別にBLでなく男女でも成立する話しと思われそうです。ただ重度難聴というハンデを持った主人公が女性の場合「1人で生きる為に強くなれ」と言われても男性より多くの手助けがされるような気がするので、やっぱり男性の方がこの話しは成立するのかなと思いました。BL枠というよりはヒューマンドラマという感じで心を掴まれます。この先の2人がどういった心情で心を繋いでいくのか、そこを期待して次巻を待ちます。

耳が聞こえない主人公の日常生活での恐怖や、自立への健気な努力に私も知らない新たな世界を教えてもらいました。

『気持ちを交換し合う』素敵～！どうしたって切り離せない社会での自分の立ち位置を模索しながら、2人になれば2人だけの世界が丁寧にゆっくりしっとり描かれて…そこで得た物がまた社会に戻っていく。理想の恋愛ですね。雑誌追いかけていましたが描き下ろし見たくて購入。正解。心温まる一冊です。