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☆4.5。作家買い。作者様の描く三角関係はどんなふうに展開するんだろうと楽しみにしてましたが、三者の気持ちと揺れ動く関係がじっくり描かれていて読みごたえありました。伝わっていると思っても口に出さなければ伝わらないことはあるし、相手の気持ちだってわかっていると思っても見当違いだったりする。ちょっと臆病な大人のすれ違いは身近なことでわかりやすく入り込みやすいです。膠着状態の日々が思いがけない出会いや別れで大きく動きだす。しかも見えないところでの劇的な変化がまず大きなうねりとなって潜んでいる。う〜ん…読ませ方が巧い。読み進めるうちに結末はわりと早く見えるのですが、そこに至るまでの三人の関係がさすがの描写だなぁと思います。読後感はじんわり温かい。三角関係苦手な人にはあまり向いていないかもしれませんが、個人的にはそうヒリヒリする系の三角ではなかったです。
私は三角関係物は苦手で普段は避けています。大体三角関係物って、作品によっては3人で仲良く(受けもしくは攻めがどちらかを選ばない)というお話に時々巡り会うからなのですが、サンプルの16ページ目の犬のドアップのシーンを見た瞬間、今作はきっとどちらかを選ぶ展開になるだろうという謎の?確信に基づいて読んでみました(笑)読んで正解、ちゃんと受けは選びましたね!!初読みの作家さんですが、スッキリとしていて読みやすく綺麗な絵だと思います(^o^)過去作も沢山出されていてベテラン作家さんなのですね。リーマン×コックの元カレ×カフェ店長で、表紙の黒髪が受けのカフェ店長です。なんと言っても今作の見どころは3人の心情描写のうまさでしょうね。台詞とモノローグを巧みに使い、3人の心情やキャラを一つ一つ丁寧にすくい上げていく手法は小説的でもあります。受けが元カレと別れたあと、未練で押しつぶされそうになりながらも、今日は何を食べようと食事のことばかり考えて目の前のことに意識を向けようとしている姿はとても切ない。一見掴みどころのなさそうなリーマンが、名刺をクシャクシャにしながら手を震わせているシーンは、芥川龍之介の「手巾」を思わせる描写でお見事です!!にこやかで人当たりの良い元カレの、のどぶえ食いちぎってやろうかのモノローグにはゾクゾクしました。受けが取った行動も、受けの中で止まった時間が動き出すためには必要だったんだと心の底から思えて、三角関係とはいえとても読後感は良かったです(^o^)で、良かったんだけど何で星5にできないのかなーと考えたとき、一つは元カレの「別れたあともずっと自分のことを好きでいてくれるに違いない」という考え方が、私の一番嫌いな男性像だったこと。もう一つは、切なくはあるのだけど泣ける程ではなかったということ。まあ恋人たちがすれ違うのは実際こんな感じかなとは思うし、ある意味リアルなんだけどもう少しお互い話そうよ、という考えが頭をよぎり泣けはしなかったな(。・_・。)相手に嫌われたくなくて引きつった笑顔ばかりだった受けが、最後には満面の笑顔になれて良かった!!受けがどちらを選ぶかは是非ネタバレなしで読んでみて下さい(^o^)
感情のままには語れない、臆病で見栄っ張りな等身大の大人の物語ですね…沁みます。台詞とモノローグで紡いでいく感じですが、表現が婉曲的というのかな。文字頼みとは違うので、心情を「読む」面白さがあります。丈×紘記、園田×紘記、丈vs.園田…恋のきっかけや何気ない言葉、食(or性)への関わり方や人との距離感など、どこかがリンクしていて「さんかく」になっていく。なかなか乙な構成です。「さよなら三角また来て四角」の連想遊びのように、どんどん繋がっていく感じは心地よく、攻め対決から初めての“喧嘩”のくだりではグッと引き込まれます。そしてgood job当て馬!君の幸せはこれからだぞ。
1冊丸ごと表題作。作者買い。ストーリー重視。エロはどちらともガッツリ致しております。本命以外とのエロシーンNGの方は注意して下さい。うーん……まあまあ面白かったような気もするのですが、別れた理由にイマイチ共感出来ませんでした。ていうか、別れのシーンがハッキリと描かれていないんですよね…。濁し気味の描写…というか。あれだけではどういう言い争いをして、どうお互いがダメだと思って、別れに至ったのか?分からなかった。お互い好き同士なのに別れているんで、その部分はハッキリ見せて欲しかった。なので別れる必要ないじゃん、何で素直に話し合いをしないんだろう?って思ってしまった。好きな人が会いに来てくれたのに逃げ回るし、そのくせ傷ついてます…みたいな態度をとるし…正直、絋記は面倒くさい男にしか見えなかった。元カレ丈も、葬式や会社のトラブルの話ぐらい、恋人にしてもいいんじゃないかと…。大したトラブルじゃないのに別れる2人。他に好きな人が出来たとか、身内に反対されたとか、仕事で遠距離になるとか、よくある理由だったら納得出来たと思う。そんな訳で個人的には、園田さんとのエピソードの方がグッと来た!園田さん、自分を押し殺して生きてきて、辛かったんじゃないかな?絋記と出会って、本当の自分を出せるようになって良かったんじゃないかな?でもフラれてしまう…悲しいT^T。 園田さん、救済スピンオフ希望!園田さんも幸せにしてあげてください!
堪能しました。三角関係とはいえバチバチしている訳ではなく、全体的に話は静かに穏やかに進んでいきますね。わたし、この作者の作品の何が好きなのかと言うと、この静かに進む話の根底にうっすらと流れている悲愴感というか哀愁というか。ひりひりとさせる哀しみに、いつも心を抉られます。人の心の奥のうまく言葉にできない気持ちを、いつも明確に文字と絵で表現出来てすごいなあと思います。小説家で言うなら一穂ミチさんのように。あ、一つお願いできるなら、スピンオフで園田さんを幸せにしてほしい。作者の作品でこう思うことあまりないんですけど。宜しくお願いします。
舞台のお芝居を見ているようでした。結局どうして別れてたのか わかりにくい
三角関係ものとはいえリーマンさんが本命攻めだと思って読んでいたので、あー結局元鞘に戻るんだ!?とちょっとびっくりでした。綺麗なストーリーではありましたが、個人的には受けが流されすぎでモヤモヤしました。
作者様好きなんで、地雷踏むリスクがあっても、大当たりを逃したくなくて購入。途中まで、こうなってほしくない!というモヤモヤする展開で、こっちパターンかー…と。でも最後には、納得の感じでまとまりました。表面的なラブラブ、スッキリを求める人には向かないと思います。みんな発展途上、一生懸命生きてる途中だしね。物語のテーマはリアリティがあって、心底悪い人もいなくて、独創的でいいのですが、ちょっとわかりにくく、作者様の作品に慣れてない人には読みにくいかも。髪型わかりやすく書き分けてもらえると助かります。
私はあまりはまらない話でした。園田さんがどうなるのか気になる。ちゃんと好きな人ができて幸せになってほしい
イマイチ何が言いたいのか分からない描写が多い慌てると笑うっていう伏線っぽいけど使われてないような謎描写が多いし
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☆4.5。作家買い。作者様の描く三角関係はどんなふうに展開するんだろうと楽しみにしてましたが、三者の気持ちと揺れ動く関係がじっくり描かれていて読みごたえありました。伝わっていると思っても口に出さなければ伝わらないことはあるし、相手の気持ちだってわかっていると思っても見当違いだったりする。ちょっと臆病な大人のすれ違いは身近なことでわかりやすく入り込みやすいです。膠着状態の日々が思いがけない出会いや別れで大きく動きだす。しかも見えないところでの劇的な変化がまず大きなうねりとなって潜んでいる。う〜ん…読ませ方が巧い。読み進めるうちに結末はわりと早く見えるのですが、そこに至るまでの三人の関係がさすがの描写だなぁと思います。読後感はじんわり温かい。三角関係苦手な人にはあまり向いていないかもしれませんが、個人的にはそうヒリヒリする系の三角ではなかったです。