レビュー一覧

表情が雄弁で、ぐいぐい引き込まれます。使用人にすら気が付かれず、理解されない環境の中、死んだ母親をおもうと辛いです。その母にも逢いに行かず、最後は母の形見のみを引き取り去っていく、ヒロインの意思の固さに、父親のDVの恐ろしさを感じます。その環境にいても、暴露や報復など考えず、生きている人を思いやる姿に、思わず自分を省みました。

最低最悪なヒロイン父。けれど、この父が誠実なヒーローを育て一廉の人物に鍛え上げたのも事実という……その心が思い遣りからだけではないとしても、向けられる期待もそれに応えたヒーローの努力も真実で、二人の信頼関係はけして一方的なものではなかったのでしょう。だからこそヒロインは誤解もしたし口を噤むしかなかった。なんとも苦しい背景です。けれど、母の勇気を胸に逃げ出したヒロインはしっかりと自立した女性に成長したし、背景の苦しさを補って余りあるヒーローの誠実さがヒロインを救い癒す展開にも説得力があって、最後までじっくり楽しめました。

クソ親父！後悔先に立たずて知らんのか。女子供を殴る男は地獄に落ちるんだよ。ヒーローもいい人だけど「女を躾ける」なんて最低の言葉。自業自得ね。

DV親父に虐げられたヒロインとDV親父の本性を見抜けなかったヒーローの遠回りの恋物語でした。出奔している間にヒロインは強くなり、そんなヒロインにとまどうヒーローがちょっと情けなかったです。最後にちょっとだけ親父にフォローが入っていますが「ああ、お父さんも辛かったんだね」とはならないですねw　それくらいやらかしたことが酷すぎました。

きれいにまとまってて良い話でしたヒロイン父はヒドイ人でヒロイン母は最期まで可哀想でしたが ヒロインは芯の強さで幸せを掴めて良かったヒーローもイイ人で良かった

ヒーローがとてもいい人でした。ヒロインが小さい頃から父に暴力を受けていた事や娘の幸せを願って一人で暴力に耐えながら死んでいったヒロイン母がとにかく気の毒で悲しかったです。

アーモンドの花の精みたいだった！とヒーローが幼い頃のヒロインの事を例えるシーンが有るけれど…要所要所でアーモンドの花が背景に描かれていて、さすが河村先生。ヒーローがヒロインに惹かれた大事なシーン、あれが無いとヒーローの想いがサッパリ分からなくなっちゃうし…日本でいうなら桜色の君かな。

最後のほうに、ヒロイン父の懺悔シーンが何度かでてきますが、どんな理由でもDVは最低な行為です。結婚式前にヒーローがヒロインの父親と談笑しているシーンではゾッとしましたが、全く違う種類の人でよかったですね。

ヒーローは人としてちゃんとしているいい男だなと思いました。ヒロインがあの時逃すに結婚していればもっと早くに幸せになれたかもしれません。幸せになって欲しいと思う二人でした。

ヒロインの父親酷すぎます。息子を産めなかったからって、DV.パワハラを奥様、娘にするか？ヒロインと母の辛さは計り知れないと思う。躾…その言葉の暴力から出ていったヒロイン。そしてたくましくなって再会して…ようやくヒーローが知る真実は耐え難い事実。でもヒロインに救われた。お2人には幸せになってほしい。作者さんの優しい絵が救いでした。