レビュー一覧

シンプルな線でありながら表情豊か！X氏に背中触られながら心のイメージの涙腺弾ける表情や健診が痛くて悲鳴あげる表情が心に残りました（後者は性被害ではないので吹き出してしまいました。でも痛いよね！）後半のオ○ニーは自分との対話という流れで「自分との対話は得意分野です」に納得。とにかく自分と徹底的に真面目に対話する方だなあと…自分はおそらくゼラチンさんみたいに自分の痛みや傷は見ないよう忘れるようしてる自覚があります。作者のように向き合っていたら、楽になるのか辛くなるのか分かりません。ただ自分と向き合う方法や綿密な心の流れをこうして漫画で残してくれたことに感謝しています。自分が将来自分と向き合うことになった時、大切な指針になるような気がしております。ペス山さんの心の動きが何故ここまでこちらにも染み込んでくるのか自分でも説明できないのですが、稀有な作家さんだと思います。今後も作品を残し続けて欲しいです。心から。

自分も悩んでることがあるから共感することもあるしいろいろ勉強になった。そして悩んでいるのは自分だけじゃないと思える作品でした。わたしも作者のように向きあっていこうと思えました。

最初の多分、有名漫画家さんのアシスタントの話は、ジェンダー関係なく酷いセクハラで、後から入った男性アシスタントさんがいなければもっとひどい状態になっていたでしょう。密室で上下関係がある所だから逃げ場もなく読んでいて辛かったです。チル林さんと出会えてこうしてマンガにできて良かった。

こんなに長い間沈黙する事が自分を守る唯一の手段だったとは…不憫で仕方が無かったです。もっと早くに解決出来ただろうにとは思いました。

ここまで人の心や葛藤を絵や言葉で伝えられるということに驚きました。本当に何度も何度も反芻して悩み苦しみながら昇華させたのでしょうね。中でもX氏のお話は文字で謝罪された後も言い訳してる感じがして虫唾が走る程、関係の無い私もX氏への嫌悪感でいっぱいになりました。

この作者さんの作品は読んでてなにか心に迫るものがあって好きです。