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小説・実用書『司馬史観と太平洋戦争』

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総合評価
5点
1.0
(2)
5点 5 0
4点 4 0
3点 3 0
2点 2 0
1点 1 2

※すべてのレビューが表示されていますので、Renta!で購入していないレビューも含まれています。

2021-08-17
評価点
1
pueraさん
Renta!で購入済み
※このレビューにネタバレが含まれています。 レビューを見る
この本では日清日露戦争を美化し、太平洋戦争を批判するのは間違いだ…としているが、当時の時代背景を考えれば日清日露戦争と太平洋戦争はまるで別物の戦争です。まず、この本では太平洋戦争は勝ち目があった。日露戦争に勝ち目はなかった。と主張していますが、それはこの二つの戦争で日本が選択した戦略を無視しています。日露戦争の時は、伊藤博文が大国ロシアに勝とうと思ったら短期決戦しかありえないと結論付けて、戦争開始と同時にアメリカに金子堅太郎を使者に送り、講和の道を用意しています。だから日本が優勢の内にポーツマス条約が実現したんです。それにひきかえ太平洋戦争ではどこで戦争を終わりにするのか全く予定していませんでした。だから日本が優勢の内に戦争を終わらせることが出来ずに泥沼にはまったんです。外交でも日露戦争の時はイギリスを味方につけたからお金を借りて戦争することが出来たけど、太平洋戦争の時は開戦前からABCD包囲網を形成されて日本は戦争ができる状態ではなかった。英米を敵に回してヒトラーと手を組んだのが間違いです。次に日清日露戦争と太平洋戦争ではそもそも日本が戦争を起こした目的が違います。日清日露戦争の目的はロシアの日本侵略を防ぐのが目的です。日露戦争は言うまでもなく、日清戦争も目的は対ロシアです。朝鮮半島をロシアに取られて前線基地を作られたら日本は終わりでしたから。それに対して太平洋戦争は…軍部が暴走したのが原因でした。日中戦争が原因で太平洋戦争になってしまったけど、日中戦争は関東軍が勝手に中国に戦争をしかけたもので、日本は関東軍を止められなかった。だから日清日露戦争が良くて太平洋戦争が悪いという歴史観が間違っているというこの本の主張は、視野が狭いのではないかと思います。
2021-08-28
評価点
1
踊る工芸家さん
Renta!で購入済み
※このレビューにネタバレが含まれています。 レビューを見る
所謂ネトウヨが好きそうな典型的なトンデモ右翼思想本の一冊。論理飛躍や感情論がそこかしこに見受けられるが、著者自身が気付いていない。具には列挙しないが、メディアリテラシーが低いと思われる個所も多々。「正論」や「諸君!」に寄稿する人々は、何故こうも容易に「自分の得た知見こそ全で真」と思い込めるのだろう。義務教育でまず哲学や心理学を教えるべきだと思う。さもなくば同様の脆弱な発想をする大人はいなくならない。