レビュー一覧

いやー、美人攻めいいな！！作者様の作品でこんな美人な攻めはいなかった気がするなぁ。しかも影ある美人。攻めも受けもそれぞれ別の不幸を抱えていて、「きっと一生不幸」だと思わせる絶妙なキャラたちふたりの救済の物語ですね。この辺は作者様お得意じゃないですか。「持たないふたりだからこそ一緒に居られる」閉塞感もありつつ、相互作用と周囲の諸々（特に加治）で意外に明るい部分もあって、思ったほど重苦しくはないです。ケイトの目がぽっかりあいた穴のようでゾワゾワするんだけど、手料理を口にした時に初めて感情が灯るのうわぁ…となる〜。この人の目はいろいろ物語っててたまんないです。受け風。体格攻めよりやや小。千紘には本名言ってる。ヤキモチ焼き。はぁ〜好きなキャラすぎる。千紘はカスと書かれてるけど実際は健気で相性抜群。涙が印象的な作家さんではありますが、今作は特に彼の涙がまためちゃくちゃ効いてる。はぁ〜いいカップリング。あと相変わらず見せゴマの破壊力がすごいですね。過去作で時々気になった過剰演出も今回は感じなかったです。本作はこれだけでも一応まとまってますし巻数表記もないですが、続きがあります。

大好きな作者さまなんだけど、今回の作品はわたしには合わなかったかな、、、なんかあんまり感情移入できなかったや

続きものでした。切なさの具合がグッときました。次巻どうなるのか。千紘と浩然が幸せになれますように。

ガツンと重い。登場人物たちはほぼどこかしら歪んでるし。攻受ともロクでもない男なんだけど、そこに至る家族関係とか恋愛とかが痛すぎる。そのせいで嫌悪感よりも哀れさを感じます。重すぎる設定の為、読後感は良いとは言えずハッピーな感じではないんだけど、ふたりが出逢って一人ぼっちではなくなったという点ではハッピーエンドかな。憂いのない幸せなんてないですから。そしてラストで加治の存在が救いのひとつとなっています。今後時間をおいては読み返すことになりそうな作品。

病んでる人×病んでる人のカップリング。怖い。過去作品の、はだける怪物よりダークです。ダークなの苦手な人にはオススメしない。ビッチ部とかエスケープジャーニーとかの感覚で読んじゃいけない。でも、迫力のある作品ではある。。

終わってしまった。。こんなに綺麗な終わり方があるのだろうか。。涙腺崩壊。。最初の1巻は、あれー？？あんまりのめり込めないなぁ〜なんて思ってたのに、アレよアレよと心を掴まれて…メチャクチャ綺麗に終わってしまった。これ以上長引かせるのも、なんだかよくあるBLやジャンプ本でそのまま駄作になっていくパターンも多い中、しっかり3巻で終わらせたおげれつ先生カッコ良すぎます。人気の作品を終わらせるのは悩まれたでしょうに、素晴らしい決断力だと思います。みなさま、この作品見なきゃBLを語れませんよ。

巻数表記ありませんが続きますどちらも過去が重く現在も闇が続いています少しずつ気持ちが近づいていますがなかなかしんどい描写が多いので心が元気なときに読んだほうがいいかと思います　

BLも遂にこのレベルまで来たか、って感じです。二巻まで読みましたがまだ終わりません。次巻で終わりそうな雰囲気は出ていますが。まず作画が圧倒的です。素晴らしい画力。落ち葉が舞う中に家族写真が見えるシーン、隼人の影がある顔の描き方、毎回の扉絵、セックスシーンでの体の描き方。構図から漫画としての表現に至るまで、全て超一級品。その上で重厚なストーリー。幼少期の親の愛に恵まれた隼人とそうではない千紘の対比,持たざる者として歩まざるを得なかった隼人の人生の凄絶さ。隼人を照らし続ける千紘の存在感。幸せなシーンがあればあるほど読者に訴えかけてくる闇の恐ろしさ。そして闇が濃ければ濃いほど余りにも眩しく映る、愛情の尊さ。本当に凄まじい密度で伝わってくる、とんでもない弩級のBL名作。特に一巻の最後あたりなんて、BL史に残る名シーンなのでは。全く瑕疵が無いかと言われればそんな事は無いのですが、完結したらBL界で燦然と輝く作品になるのではって思います。本当に次巻が楽しみです。

暗い。2人の距離が縮まってくるとこで救いどこはあるけど、ひっくるめても暗い。

3巻、なんて素敵な表紙なんでしょう！浩然の終盤のモノローグに涙腺崩壊。あんなに大変な生い立ちだったのに、こんな風にに人を想えるようになるなんて。千紘との小さな幸せの積み重ねが、彼を「普通」の選択をさせたのかな。主人公二人の表情がとっても愛らしい。お名前の響きもよかった。マツキさんの母性にも涙。名作！読んでよかった！