レビュー一覧

ディ・シオーネの宝石たち のシリーズ作品です。祖父が手放した数々の宝石を孫たちが探す過程で愛を見つけるお話です。今回は双子の弟ダンテの話です。ダンテとウィローがそれぞれの問題を乗り越えて幸せになります。シリーズを通して読むと新たな発見があり面白いです。

すごくよかった。悔しいけど、とてもよかったです。お兄さんのお話で、今回のヒーロと兄がこじらせすぎていたためにヒロインを苦しめていたので、本当にイライラさせられたのですが。今回はその弟がヒーローでどうしようか迷いつつ、兄弟のこじらせを弟サイドから見てみようと思い借りました。半分やっぱりお前はーーー！と言いたいがために読んだといってもいい不純な動機です。そしたらまあ…弟は普通だった。ただの弟気質だっただけで普通の弟でした。前回の話はちょっと悪役に盛りすぎてたのか、今回は抑えたのかはわかりませんが、セレブらしい好青年でした。ヒロインも優しくてしなやかで、たしかにこれなら惚れると思える子なのでとても素敵なロマンスです。前回、ちょっとおかしな発言のあったおじいさんも普通でした。いろいろな意味で登場人物が補正されていて兄は読まずに、こちらを読むべきだったと思いました。ヒーローの最後の選択も実にセレブらしい。お金あるんだし、たしかにいろいろできるよなと納得。よかったです。兄の話はヒロインが好きでしたが、弟の話はみんな好きです。どちらも読むなら弟から読んだほうがいいのかもしれません。

前作で、クレイジーなブラコン屑男だったヒーロー。兄夫婦の仲を引き裂き、義理の姉をさんざん泣かせたくせに、自分はかわいいヒロインとあっさり幸せになるの〜？お姉さんに、何度も何度も何度も、謝ったんでしょうね！ヒロインが超いい子でかわいい。あのクズヒーローにはもったいない。ヒーローの目の奥が怖くて、イケメンに見えないんだけど。

主人公の双子の兄ダリオの物語を読んでおり、待ち望んでいた弟の話なので飛びつきました。兄より傲岸で繊細な弟にピッタリの優しくて透明感のあるヒロインのキャラクターは完璧でした。プロポーズのシーンは泣けました。

ｽﾄｰﾘｰを最後まで読んで思ったのが、ﾀｲﾄﾙが微妙なのと、終わりの部分がそんなに年数経過しなくても良くない？という感じでした。ﾋﾛｲﾝのお姉さんたちも中途半端な登場でした。

とっても素敵なラブストーリーでした。白血病を克服した天使のようなヒロインと大財閥のちょっと複雑な御曹司が惹かれあっているのに~もどかしい。だけど愛と勇気で乗り越えてのラストは感動です

「億万長者の隠された絆」の弟の方のお話。お兄さんのお話よりこちらの方が好みでした。

とっても素敵なお話でしたが、ちょっと物足りない感も残りました。ページ数の関係なのか、最後の方は突然20年後になっています。HQもせめて160頁くらいあれば良いのにといつも感じてしまいます。特に今回のような素敵なストーリーなら尚更です。

コマ割りが大きくて読みやすいし、絵柄も素直で好感はもてます。でも個性を感じられません。表情や立ち姿の累計的さにがっかりします。魅力が加わって欲しい作家さんです。

もう漫画が美しい！ダンテの目力が迫力です。ヒロインが本当に儚い美しさでヒーローがのぼせ上がるのも分かりますね。しかしとんでもないクソジジイだな。病気にかこつけて沢山の孫に宝石を探させて、私が知ってる長女のアレグラは一夜の情事に紛れて宝石を盗んだりしてますよ。今回もヒロインに屋敷に泊まれと言ったりやりたい放題である。