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小説・実用書『「保守主義者」宣言』

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総合評価
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3点 3 0
2点 2 0
1点 1 1

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2021-09-08
評価点
1
踊る工芸家さん
Renta!で購入済み
※このレビューにネタバレが含まれています。 レビューを見る
著者は言わずと知れた著名なネトウヨで、例によって冒頭からツッコミどころ満載である。読者の期待を裏切ることなく、「今の日本は国家存亡の危機だ、このままでは致命的に衰退する、日本の明日はない」等と扇動的で悲観的で、ネトウヨらしく劣等感と自虐的国家観に基づいた仰々しい表現が多用される。彼によると、100年弱の間に国民の3分の2が移民になると日本は「日本」でなくなるらしい。3分の1やら2分の1ではどうなのか、或いは今のUAEはもう「UAE」ではないのか、など意地悪な質問をしてみたい気もする。また昭和40年頃には保守主義者は馬鹿にされていたと宣うが、実際には今も昔も普遍的に馬鹿にされている、という事実は知らないようだ。また彼は、フェイクニュースが溢れているマスメディアによる洗脳の恐ろしさについて世間に警鐘を鳴らしたがっている。これも単に「メディアリテラシーが低くトンデモ右翼思想に感化・洗脳されている彼自身」の姿が投影されてそう見えるだけなのだが、この辺の認識力がないのもネトウヨのネトウヨたる所以である。因みに、著者の指導教官だった長谷川三千子氏も、「敵対する新聞社内での極右の拳銃自殺」を称賛していたネトウヨである。このような「暴力肯定主義に対する批判的思考力の乏しい人物ら」が政権やメディアに少なからず影響を及ぼしている(いた)のだから、笑えない。彼らの世代は受けた教育が脆弱だったため、論理的思考力・メディアリテラシー・問題解決力を鍛える機会がないまま社会に放り出された。だから自分たちの詭弁・論理飛躍・思考停止・視野狭窄を自覚するだけの自己客観視能力も備わっていない。彼らもまた低水準教育の犠牲者なのだ。なお本書の大部分は旧仮名遣いで書かれている。旧仮名遣いを用いたがるのも、ネトウヨによくある特徴だ。その他のネトウヨの特徴の詳細は、“民度・文明度・文化水準・精神的成熟度・知的水準が低い集団” で検索すると読める。