レビュー一覧

他の皆さんも書いてらっしゃいましたが、懐かしい名前がたくさんでてきます。私は「情熱のパラダイス」のマーカスの名前に、そして子供が二人という描写にうれしくてたまらなくなりました。ダイアナ・パーマーのお話はこんな風に今までの作品とつながっているんですよね（時として、それが少しうるさく感じることもあるのですが）。ヒロインは病気に負けずに前向きに進んでいこうとする、おとなしいけど芯の強い女性。ヒーローは裏社会に通じたマフィアではありますが、むしろ心優しいナイトのような人。そんな二人が出会い、違いを超えて、最初から惹かれあいます。ですが、そんな裏社会に通じた人が、女性の（それもすぐわかるような）嘘に簡単に引っかかるか？とちょっと思ってしまいました（まあ、この女性も別のマフィアの人間で、かなりの女性ではありましたが）。それでも二人が幸せをつかんだ姿に、すごく優しい未来への約束に幸せな気持ちになりました。

私が何度も読み返した大好きな作品「涙の初恋」に出てきたポールの従兄弟マイキーがヒーローでした！メリーをベビードールと呼んでいたあのマイキーです！そしてこの作品は「もてあそばれた純情」のサリー&ポール夫妻が沢山出てきます。他にも沢山のヒーローヒロインが出てきたりその後の情報も出てきてニヤニヤしてしまいました。 この作品の感想としてはこの先こうなるんだろうなーと予想して読んでいてもそうならずいつものダイアナパーマーとは違う展開でした…しかしきちんと上手くまとまっていて途中切なくて泣きそうになったりヤキモキしたり、最後には幸せな気持ちになれました。 ダイアナファンとしてはちょっと物足りないような気もしないでもないですがこうゆうのもたまにはいいと思いました。とにかくヒーロー凄く優しくて素敵だった。ヒロインもヒーローもお互いへの思いやりがとても強くて羨ましくなるような素敵なカップルでした。

この作者さんの作品に出てくるヒーローにありがちな傲慢さはなかったものの、マフィアで裏社会を知ってる男にしては、どこか純情すぎる人でした。ヒロインは田舎でひっそりと育った上に進行性の持病があるのに、一生懸命に生きていて、読んでいて応援したくなる人でした。二人の間に溝を作った性悪女は近い将来、痛い目を見ればいいな。

ヒロインが間接リューマチという進行性の病を患う女性で、ヒーローが裏社会のマフィアの重要メンバーという設定が今までとはちょっと異色な感じがしました。ヒーローがヒロインの病のことで、自分の祖母をよく思い出していたのがなんだかそれで恋愛まで発展するものなのか腑に落ちませんでした。

バーニーは，周りの人達に見守られて暮らしてきたように思いました。人のことを悪く言わないバーニーがマイキーと出会ってこのまま一気に幸せになれると思っていたのに‥ジェシーから嘘を吹き込まれて読んでいても腹が立ちました。もっとジェシーの正体と目的をもっと明確にしてほしかったです。