レビュー一覧

未散ソノオさんの作品の中で一番のお気に入り。ノンケのリーマン同士が恋心を温めていく話ですが、恋のライバル出現！なんていう特にドラマティックな展開があるわけでもなければ（大雪で遭難しかけたこと、会社の合併はあるのですが）男同士の恋愛という事に対する葛藤もほぼ無し…それでも、もう何度も読み返してしまうくらいツボなんです。グルメ要素が入っているマンガ・小説は好物なのですが、それに加えて製薬会社のMRというちょっと変わった職業を扱っているのもイイ！家族が国内製薬会社のMR＞外資系MR（転職）で個人的に彼らの何でも屋的業務内容をよく知っているので、主人公たちの仕事についても興味深く読めました。主人公の押尾は負けん気が強いものの素直で爽やかな好青年、そしてその真っ直ぐさで「うまいもんは、うまいだけ」と好きなものは好きだと腹をくくる男前の一面を見せてくれて、非常に魅力的なキャラです。対するライバル会社のMR佐藤も、非常に有能で品の良いスマートな言動ながら（音大バイオリン専攻卒ってことで、お金持ちの家庭なんでしょう）押尾への距離の詰め方がとっても上手。ニコニコと会話もエスコートも上手なのですが腹黒いところも胡散臭いところもまるで無くて本当に「一目ぼれだった」「好きになったら男も女もなかった」んだろうな～と自然に思えます。押尾の何気ない一言にノックアウトされたり、Hの後の食レポで照れたりするところが可愛い！二人のやりとりを見てるだけで顔が緩んでくるほどです。未散さんの絵柄はラフな線が特徴的ですが（いい場面で佐藤がキツネ顔になってたり　笑）表情やHシーンはとても色っぽい…ただ他の作品にもありますが、アップになったコマで「こ、これはいったい身体のどこの部分？」「何をギュッと握ってる？」と目をこらす事があります。未散さんの作品は特殊な職業を扱っていたり、オジサマが出てきたりで苦手な方もいるかもしれませんが、この作品はそういう方々にも強くお勧めします。

販売中止した旧版を購入していますが、おまけ目当てでこちらも購入。それくらい推せますね。くっついた後の可愛い二人が見れてホクホクです。ストーリーと画風がオシャレだけど、ギャグっぽく抜くところは抜いてて、ほわほわと幸せな気分にしてくれるＢＬです。大好きです！　

作者さんの大ファンです。当時の製薬会社の合併話が生々しいお話。食べログとか今みたいにネットで検索すれば直ぐに情報に辿り着ける時代ではなかった頃の懐かしい話ですね。主人公の純粋さがギスギスした世界では浮いてる様子と、正直過ぎる全てへのレポートが素敵でした。感動を伝えるって大事。

未散先生のお仕事もの、大好きです。仕事と恋愛のバランスの描き方に説得力があり、大人の2人の駆け引きも、イチャイチャぶりもすんなり入ってきます。おまけにグルメ要素がこれでもかと言わんばかりに盛り込まれているので、楽しくないはずがありません。外食番長の押尾くんがスパダリの佐藤さんとの距離を縮めていく過程に、会社同士の合併という難しい要素が巧みに組み込まれているのも見事です。押尾くんが終始佐藤さんの敏腕ぶりを尊敬し、佐藤さんは佐藤さんで押尾くんの気持ちを優先させつつ仕事をサポートする役割を務めていて、とても好感が持てました。

面白かったですよー。製薬会社が舞台のお仕事物です。佐藤の気配りもさることながら、泊まる気でパンツ持参する押尾の男前ぶりが光ります。

作者買いでしたが良かった！確かに食べてるとこ多い話ですが、ちゃんと二人の関係もジワジワ進んで、丸々よんだらちょっとハッピーになれました。受けがかわいい全開の中にたまにキリッとしたかっこよさあって、攻めが受けを大好きな感じも好みです。

グルメが引き寄せたロミジュリって？と思いながら借りました。読んで納得。でも出会いはもっとドラマチック。なにせホワイトアウトの中、遭難寸前の救出劇。助けた彼はライバル会社の社員で、その人とイイ関係になったと思ったらそのライバル企業と合併…となかなかすごい展開なのにそれを上手く背景に回して2人の関係の進め方にいいアクセントにさせる、作家さんの描き方の妙だと思います。受けである押尾さんのセリフや行動が男前なのがかなりイイ！MRのことや外資と国内企業のこととか知れて良かったです。そしてグルメと銘打ってるだけあって美味しそうな描写も沢山です。

作家さん買いですが、MRという馴染みのない職業を詳しく描いてあるところも面白かったです。リーマンBLはたくさんありますが、会社や業務の設定を作り込んでなくてお仕事シーンが薄っぺらく説得力に欠ける作品が多い中、この作品は読み応えがありました。押尾も佐藤もゲイじゃないはずなのに惹かれ合ってしまう過程も無理がない。大阪が本社という設定のせいか上司がことごとく関西弁の人ばかりでそれもいい味出してました。

リーマンもの大好きなんです。仕事頑張ってるって「ザ、オトコ！」って感じなんですもの。オトナの男大好きな私はホクホク顔で読みました。

作家さん買いです。今回は食をキーにしたお話に読んでいて食べたくなってしまいました。相変わらず面白い切り口と飄々とした登場人物達が最高です。