レビュー一覧

新着の第3巻を読み終わったところです。ラウルと王弟妃が何故そこまでマーシャに執着するのか、執着する割にマーシャの評判を蔑ろにし良識のない言動をするのは何故なのか。そろそろその謎が解けるのではという期待を見事に裏切ってくれた第3巻でした。そんな伏線ありました？という唐突な話は満載でしたが、最後もここで終わる？という見事な肩すかしで。(外伝より本編をせめてもう少し読ませて欲しかった) 物語は隣国へと話を拡げ、新たな事件と新たな登場人物も加わり更に謎が深まりますが、正直どこまで計算された展開なのかと読みながら危ぶむ気持ちも起きてきます。物語は膨らむけれど肝心の謎はそれだけの展開に見合うものなのか。解かれてみたら拍子抜けしたり辻褄合わせのものになるのではあるまいか等々、あまりに謎解きの手掛かりがないままなので余計な心配もしてしまいます。こうなったら最後までお付き合い致しますが、こんな読者側の心配を裏切る、恐れ入りましたという帰結と筆力を期待しています。この物語は最後に謎が解けて完結しないと評価は下せない類いの物語だと思います。だから今は星3つ。

なんだろう、このずるずると引き伸ばされた感じ。あれこれと秘密めいたエピソードが出現し、解決したと見せかけて真相は大ラスに期待みたいな流れが繰り返されて、だんだんと不安になってきました。きちんと全てをそれなりの納得感を与えながら回収できるの。。。？なんか風呂敷広げすぎてどうにもならなくなったりしない？一人称の心理描写が若干長ったらしいのをグッとこらえて読み続けた挙げ句、薄っぺらいエンディングだったらという怯えがじわじわと浮かんでいます。マーシャの「侍女としての有能さ」が具体的に感じられないので、なんでこの人こんなに重用されたり執着されたりしてるのかなぁと疑問もあり。あと、SSつまんないからいらない。キャラクターが多い割にきちんと個性が描き分けられている筆力を信じて何とか3巻まで読んできていますが、次で完結しなかったら正直離脱かも。

読み切りでは無かったです。これから面白くなって来るぞ、というタイミングで１巻の本編が終了してしまったので、続きが出るまで悶えそうです。楽しみに待ってます。

せっかく面白くなった所で、ブチッと切られて消化不良を起こしそうです。ページ数が残っているのに別の話で埋められていて。話は面白く読んでいたので早く解決する所を読ませて欲しいですね。

最後の終わり方がとても残念です。宝飾泥棒の件もそのままだし。婚約破棄もそのままだし。その後に、2編続けられたからと言ってどうなんでしょうかね？とっても中途半端な終わり方なのは確かですね。

主人公の敵ポジションの人物たち（主人公の婚約者＋王弟妃とその取り巻き）が、あまりにも頭が悪すぎ…というよりも貴族とは思えない品格に欠ける能無し揃いなのが不自然というか不可解。王妃へ事前通知も無く押しかけた挙句に難癖つけたり（これ普通は不敬罪で処罰対象では？）、ヒラ騎士がそれなりの地位のある侍女を勝手に取り調べたりと、普通に考えて設定に無理があるような。登場していませんが、妻と不貞の噂がある男を、妻の側仕えにしておく王弟も謎。まさか夫公認の男妾？主人公の最大の味方であるはずの、王妃様も謎。自分の腹心に対する無礼について、事実を公表した上で無礼打ちする位しても良いのではないかと。周囲の不敬を見るに、完全に舐められてるとしか思えません。話全体としては面白いのに、設定にモヤモヤする部分が多すぎて残念。

面白かった。婚約者との関係が少しややこしいですが、ややこしさが後で響くようになっていましたし論破する知恵の深さや境遇をはねのける強さを感じました。この続き気になります。

読み手を最高にイラつかせる意味不明なキャラがかなりいて、イラつきながら読みたい人には面白いお話。ヒロインの婚約者は自分なりに、恋心は別として、ヒロインを婚約者として大切にしているつもりというなんともいえないキャラで、最後までヒロインに捨てられることに納得してなくて。貴族同士の結婚が政略ばかりで、外に愛人がいるのが当たり前設定という世界観でもないのに、いくら叶わない恋をしているとはいえ、他の女性に愛を打ち明けているのを見られているのに、それでもヒロインと結婚出来ると思い込む頭はまさにお花畑。そして、王弟妃は自己中で自己愛の塊のようなキャラなのに、なぜかモテモテという設定に違和感ありまくり。そして、一番不気味なのが、王弟。自分の妻に横恋慕している男性をあえてつけておき、そして、二人が叶わぬ恋をする悲恋の主人公になっているのをあえて形作ってるのが、意味も目的も不明でかなり不気味。そして、王様が無力なのがなんとも言えない。自分の弟の妻の不貞を知りながら、そしてその犠牲になっているヒロインを可哀想に思っている割には、関係に関与して解決させようとしないところにもモヤモヤ。王妃がかなりの実力を発揮出来る人物のわりには、ヒロインのためにやれることはないし、婚活の後押しをする位なら、まずは王弟夫妻をどうにかするべきなのに、真相を知っている人達も悲恋の主人公の二人を放置。好き放題にさせておくまま。そして、事件によって、犠牲者が出て初めて、罪悪感を感じたヒロインも動き始め、やっと婚約者との関係を解消。しかし、それでも、意味不明な未練をする元婚約者男性と、不気味な執着をヒロインにする王弟妃の後味の悪さにモヤモヤ。自分の中の理想像の王弟妃ではなくて、現実の彼女を見ろというヒロインの忠告は、元婚約者男性には見たくない物を見させる現実を突きつけたようで、今後の物語に二人が登場するかはわからないが、作者がその二人をどうまとめるのか、また不気味な王弟の意思はどこにあるのか、なぜに王弟妃は異常にヒロインに執着するのか、どう物語をまとめるのか、先が想像しがたい物語である。元婚約者男性のせいで、女性としての自信を失くしてしまい恋愛下手になってしまったヒロインが誰とくっつくのかは、団長でも、第二団長でも、どのキャラでも大した違いはなくて、それよりも、王弟夫妻と元婚約者男性をどうしていくのか、気になる。

ここで終わるのですか！？読み切りじゃないのですね～！と叫びたいくらい面白かったです。ヒロインがかっこいい。続きがものすごく気になります。

内容にしては高いと思います。続くと思いますが、あまり期待できる感じではないです。