レビュー一覧

読んだことない作家さんでしたが、イラストが藤たまきさんだっていうので思わずポチっと。家庭に恵まれない少年ふたりの、5年ごとのクリスマスの軌跡と奇跡。再会するたびにスコットの生活環境の悪化が見えるのに助ける力のない自分を密かに嘆き続けているマルコに対し、スコットがくれるクリスマスプレゼントが素敵。それらを価値あるものにし続けてきた二人の変わらぬ想いが尊い。短いですがグッとくるものがありました。濡れ場などはほぼないですけど、キスひとつや抱き合って眠るシーンだけでこちらも温かい。あとやっぱりイラストがよく合っています。

幼少期から運命に抗えない二人が、幸せにたどり着くまでのお話です。途中、辛さに耐えない場面ありますが、美しく収まっています。ハッピーエンドで良いお話てす。

お値段どおりの短いお話でしたが、会えない間もお互いを思って懸命に生きてとても素敵なお話でした。良かったです！

短いけど、ギュッと心にくるお話を書かれる作家さん。「全てを言い過ぎない」のは物足りないと思う読者の方もいるかもですが、そこがまた良いのです。

長年にわたって・・・無力だった子どもが・・・と思うと切なく感動しました。

二人ともしんどい家庭環境で、互いが互いの支え。マットの控えめで、でも芯のある生き方がスコットには眩しかっただろうな。二人が一緒にいられるようになるために、スコットが人生を立て直したところがよかった。華やかさはないけど温かいお話でした。

つらい境遇の2人の男の子の、一生の愛情の物語。最後に救いがあるので良かった。