レビュー一覧

王道の愛を信じられない傲慢ヒーローでした。ヒロインは世界的に有名なモデルで貴族のお嬢様なのに、最初からヒーローに流されまくりで、ほいほいと初日にヒーローについて行くって・・もう少し賢い女性かと期待してしまったんですが。なんだかヒーローにのせられるまま愛人にまでなったヒロインにちょっとがっかり。

ヒーローが幼少期の悔しさや辛さを晴らすために、お金を稼ぐことを目的として生きてきました。そんな中、手に入れたいと思ったヒロインに脅迫まがいの愛人契約を持ちかけますが、彼女は自分の意思で決めたと思っています。ヒロインもスーパーモデルとして成功していますが、彼女も辛い過去や重い責任を背負って生きていますが、自分の境遇を嘆いたりせず、一生懸命に生きていて素敵な女性でした。ヒーローに対しても最後は、真正面から自分の気持ちを言葉にして、ヒーローもタジタジでした。ヒーローが自分の気持ちを見つめ直し、ヒロインを追いかけてきて懇願する場面はちょっとだけスッキリしました。

「水の都の孤独な花嫁」を読んでからクレア・コネリーの大ファンです。その時はヒロインが宇宙的存在で愛なんて言葉で言い表せないと感動的なセリフと共に情熱的に迫ってきて良かった！この作品も同じくホットです。最後エレベーターでヒロインを待ち伏せするのですが表紙絵のヒーローでその様子を想像してキュンキュンしました！

ジェマイマもチェザーレも辛い生い立ちを経て，感情を表に出さない自分を作り上げたように感じました。何かするのにも交換条件を出すチェザーレには過去の経験からだったかもしれません。チェザーレがジェマイマ事を言う『ウチェリーナ』に胸キュンでした。