レビュー一覧

ミツキと清次郎のやり取りはともかく、時系列で語られていない背景が多く読後に気持ち悪さが残ります。もうこの世を去ってしまった「さいすけ」というお師匠さんがキーパーソンですが、さいすけとミツキの過ごした日々がどのようなものであったかがサッパリ分かりません。また、家屋を譲り受けるほどの師弟関係にある清次郎がミツキと過去に一度も顔を合わせたことがない？さいすけの死に目には清次郎ではなくミツキが立ち会っていた？当時13才のミツキの兄はどうやって森から出られた？17年顔を合わせていなかった弟をすぐに認識できる？などなど。と、いろいろ気になることはあるもののデビュー作、ということで評価は甘めです。

切ないお話かなと読むのをためらいましたがそうではなくて良かったです。野性味溢れる攻めが可愛かった。

17年前の心中の生き残りの子供がどうやって森で生きてたの？さいすけさんが面倒見たの？？謎が深まるばかり。。。車があるってことは両親はあそこに？その割には事故も解決しないまま、ほんわり高校生たちとギャグのような終わりになってます。シリアスなのかギャグなのか、美月くんのお兄さんもあれ以上は距離をとって弟と付き合うつもりなのか。。。事故当時のことも語られないままで、17年前をネタになってる割に関係者から語られずモヤっとします。元々ゲイな先生は森で拾った傷だらけの美月を届け出すわけでもなく好きになって一緒に暮らしてるし、なんか現実ともかけ離れた感じだし、どう評価したらいいか悩みます。。

色々疑問点や、不明点が残ります。清史郎やミツキの過去は？特にミツキは、森の中で育ったの？まさか、子供がそんな森の中で生活できるわけないし、清史郎の師匠とずっと生活していたとしても、なんであんなカタコトな喋り方なんだろ？あと常に清史郎の家に入り浸ってる高校生男女コンビ、作品を盛り上げる要素なのかもしれませんが、やり過ぎ。ギャンギャン、ワーワー五月蝿い。これが、BLではなく少年誌のミステリー謎解きジャンルだったら特に何も思わず読めたと思うのですが、BLにこのキャラは要らないかな。作中、エロはありますがどのエロも受けが集中してないからか、エロくない。48hで十分です。

とても雰囲気のある作品です。ラブもＨもあるんだけど、ミステリー要素の方が強くて独特のお話になってます。設定も舞台も主人公２人の性格も暗い要素が多い中で、脇役の高校生２人がとても明るい♪動きもあって、いいアクセントです。ただ女のコが可愛く書かれ過ぎてるような…受けより可愛い女子はらめぇw

設定をややこしくして過去が解らず終いで何か中途半端感。両思いでハッピーエンドに無理やり持って行った感じで48ｈでじゅうぶんです。

デビュー作品ということでちょっと甘めの評価です。後書きで書かれているように、描ききれなかった部分もあったようなので、清次郎の過去や兄弟の話、森の中でどんな生活をしていたのかなどもう少し知りたかった部分もありますが、お互いが足りない部分を補っていくような関係に納まってよかったと思います。肝試しに来た２人はいつまでいるんだろう？と思ったけど、主人公たちが色々足りていない分、いい仕事をしてくれたと思います。

サラッと読めました。清次郎の師匠のさいすけはどんな人なんでしょう。ミツキとさいすけはどのように出会って知ったのか。ミツキはどのように暮らしていたのか。ミツキの攻めは野生っぽくて良かった。詰め過ぎている感じがあるストーリーかなと思いました。

続編あったりするのかな？ここで終わったら未回収な謎だらけ。

初めての作品ということ。大甘の星付けです。設定、回想、一瞬のコマに？どういうこと？と、戸惑い最後まで解消されず物語にのめり込めず。画力あるのに残念。