レビュー一覧

前半の頑なだったヒロインが心を開いていく時の、特に結婚式の幸せそうな様子には、読んでいてこちらが幸せな気持ちになりました。だからこそ結婚式の後、ヒーローの心が見えず悲しむヒロインの気持ちが一層切なく感じました。ヒーローは決して傲慢な男性ではないですが、自分の気持ちを伝えることが不得手なのか、ヒーローの気持ちは見えにくく、彼が何のために結婚したのか（自分の中では確かだったのかもしれませんが）、伝わっていないヒロインが絶望する気持ちはよくわかりました（余談ですが、ヒーローはプレイボーイではないのか？こんなに女性の気持ちがわからないのに？とちょっと不思議にも思いました）。ヒーローの家族が愛情深くヒロインを支えてくれたこともよかったです。ただヒーローが自分の過ちに気づくのが遅く、気づいたきっかけも予想通りであったことと、もう少しヒーローに苦しんでほしいかったなと思ったので、ー１しました。

シャーロットの『わたしはわたしでありたい。一人の人間でいたい。』という気持ちが心に刺さりました。シャーロットの気持ちを考えながら読んでいくと結婚して家を出る選択肢も納得しました。ブランドも結婚や家族にとらわれ過ぎているように思いました。