レビュー一覧

レンタル版がちょっと高いですね。あともう一声欲しい。

なんだか不思議と癒されました。まだ、読みたい。

人の弱い心に付け込む悪魔の話・・・と思いきやちょっと違う感じです。ところどころくすっとする場面もあるし、そんなに悪いヤツじゃないような。

在庫の青い薔薇の話が良かったです。珍しくほのぼの系なお話でした。

曽根まさこ先生は、こういうお話が大得意。悪魔は恐ろしい存在のはずなのに、どこか人間じみていてユーモラス。結末もストンと落ちる。

昭和感はありますが、普遍的テーマで、どのお話もよくまとまっています。

タイトルから、オドロオドロした怖い話かと思い、サンプルを読んで、おやっ？ちょっと抜けた、闇の王子（悪魔ではありません笑）のお話でした。お供のワンコのツッコミが漫才のよう。さらっと読めるお話です。

曽祢まさこさんの作品は、ほとんど当たりはずれがありません。これもやはり、文句なしにおもしろい。第一話の「星に祈りを」は、手塚治虫の作品に似たモチーフの短編がありました。手塚作品はグロい場面で終わっていましたが、こちらでは微笑ましい後日談があって、読む者をほっとさせてくれます。どの話もシリアスな中に温かみを感じます。「小悪魔物語」がいちばん好きです。作品説明にあるとおり「闇の王子の物語」と収録作品が重なっているので、購入にはご注意ください。