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著者ならではのTVの裏話などが興味深い。だが「クェートに130億ドルも拠出したのに、広告に日本の名前がなかった」で終わっている部分は頂けない。著者は高名なジャーナリストだが、そんな彼でもメディアの論調には左右される、ということが良く分かる。この件については、ペルシア湾岸地域近現代史が専門の保坂修司氏がNewsweekに寄稿したコラム　“自衛隊「海外派遣」議論のきっかけはフェイクニュースだった“　に詳しい。特に「日本の名前がなかったこと」を「残念がった覚えのある人」は必読の記事だ。　　それにしてもこのジャンルの扶桑社採用率の高いこと。試しに今見えているページで数えてみたら、表示されている書籍30冊のうち24冊が扶桑社。一体どこにどんな力が掛かればここまで偏るのだろう。