レビュー一覧

チケット9枚は高すぎないか？と思いはしたものの、魅力的な表紙の絵に惹かれて購入しました。内容は概ねあらすじ通り。ですが表紙を見た時に感じたイメージそのままの、ちょっと気難しい陶芸家と大人の余裕を醸し出すホテル経営者のお互いの立場があるからこそ素直になれない大人の恋を、安定感のある綺麗な文章で、みごと書ききっていると思います。なにか大きな事件が起こるわけでも、登場人物たちが重く暗い過去を背負っているわけでもなく、いってしまえばちょっとだけ日常から離れた駆け引きが淡々と綴られているだけですが、その分主人公（多分受け）の胸中がよく描写してあって、無理なく二人の関係を良い方向に持っていけているのかなと思います。エッチは少なめ。好きだけど自分の芯を貫き通すために身を引く受けと、余裕なようでいて実は子供っぽい独占欲が抑え切れない攻め、こういう関係性が好きな方にはオススメ。

非保護者と同じ時系列でこっちサイドになにがあったか…というお話ですが、攻めが追いかける。受けが頑なに拒む。というやり取りが延々と続き、非保護者の最後征くんが１日遅れで弟子入りする辺りでこちらも終わります。同じ様な駆け引きが続くのと甘さがないので非保護者だけで充分だった様な気がします。

北畠あけ乃様ぁ〜 何故にこんなに素敵な絵を描かれるのでしょうか?借りちゃったじゃないですか！！ まぁ、ともあれ ストーリー的には 可もなく不可もなくと言う所でしょうか。たまに 不自然にイラっとしますが。これだけ思われて、落ちない人間は居ないだろうな〜と言う感じです。エロは少なめっす(T_T)

前作は読んでいないのですが最後まで楽しく読むことができました。穏やかで繊細に見えてもそれだけじゃない芯の強い(頑固？)な受けと独占欲の強い責めのちょっとちぐはぐな掛け合いがもどかしくもあり面白くもありました。前作で解決しているのかもしれませんが、今作ではいくつか疑問やこのまま終わるにはもったいないなぁというようなエピソードが残ったままのように感じたので★-1。できればこのお話の続きが読みたいです。