レビュー一覧

タイトルから内容を想像し短すぎると思いましたがそんなことはなかったです。登場人物や場所などの設定も余分なものがなく凝縮されていました。最後も今後への余韻を残しながらなのでページ数よりももっと長いいい作品を読み終えたようです。

タイトル的に気になり読んでみました。ページ数を確認せずに読んでしまい、短くてびっくりしましたが、内容がしっかりしていて良かったです。欲をいえばいい作品だからもっと読みたかったという感じです。

短いけれど、しっかり作られてるストーリーで、読みごたえあります。それでも、もう少し先の二人を見てみたかった気がしますが…。ヒロイン・ヒーローは、ヒーロー祖母の思い出と二人に対する思いを聞くことはできなかったのだけど、祖母は最後に自分の人生に感謝して旅立つことができたのだと思うと、涙だばぁ〜でした。

古本を通じて運命の出逢いをしたヒロインとヒーロー。そしてヒーローの祖母のロマンスのお話の相手がヒロインの祖父で。2人の祖父母が結ばれなくて、苦労の人生だったヒーローの祖母が亡くなる間際に幸福感を持って安らかな死を迎えられたのが、自分の愛した素敵な人の面影を持つヒロインによって。いいお話なのに、ページ短め過ぎ！もっと深く読みたかったなぁ。

偽装婚約者モノということで、設定は定番モノですが、読後感は全く違ってました。ヒーロー、ヒロインの恋愛模様というより、アイテムになってる文庫本を通しての祖母の生き方や想いが、強烈に残る読後感でした。甘々な部分はないですが、（ハッピーエンドではありますが）出てくるキャラたちの想いをしっとりと追うようなお話でした。購入するときは短いなー、と思いましたが、このお話にはこのくらいが、ベストだと思いました(^^)