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レビュー一覧

小説・実用書『経済安全保障リスク 米中対立が突き付けたビジネスの課題』

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総合評価
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2021-10-11
評価点
2
踊る工芸家さん
Renta!で購入済み
※このレビューにネタバレが含まれています。 レビューを見る
契約内容を守らず図々しく小賢しい中国人らとのビジネスにおいて留意すべき点を、自らの体験談などを交えて詳述してあり、若いビジネスマンには参考になるだろう。だがこの著者、余りに数々の中国人の傍若無人な振る舞いに接したためか、中国人蔑視が強まってしまったようだ。確かに彼が出会った中国人は拝金主義者・営利主義者が多かったのかも知れないが、「全ての中国人がそうである」と早合点してはいけない。しかし著者はその偏見に抗えなかったようで、とある情報交換会で初対面の“(著者曰く)得体の知れない”中国人と名刺交換をした後、主催者に「あなた方は商売の為なら誰でも構わず呼ぶのか」とクレームをつけたそうだ。まさに中国人差別である。中には誠実かつ真っ当にビジネスをするために来日している中国人もいるだろうに、その可能性のある人までも色眼鏡で見てしまっている。過去の経験を活かして警戒を怠らず慎重を期し自己防衛するのは当然だが、この態度は過剰防衛。偏見を持ち過ぎると相手も成長の機会を失うし、自身もビジネスチャンスを失い兼ねない。差別の何が問題かというと、この著者のように「一部・個人と全部・集団の区別をつけていない」ことと「自分の知見こそ全で真」と考えてしまうことにある。つまり差別とは論理飛躍と視野狭窄と思考停止の産物である。だから論理的思考力や俯瞰的視野が欠けている人ほど、偏見・差別心を持ちやすい。自身の差別心に対する批判的思考力を持てなかった著者もまた、低水準教育の犠牲者だ。高水準教育≠高学歴。低水準教育下では幾ら高IQでも、彼のように情報分析力・問題解決力・倫理観・自主性・先見力・適応力の低い人格に育つ。