レビュー一覧

んんんんんんんやはりすごい作品… 絵も美しく噛めば噛むほど。。。じっくり長く読み返すことになる気がします。

前作の烏に〜と同じ時間軸のお話で、後宮側ではなく表の政治的な視点から描かれています。このお話単体でも十分読み進める事ができて、どちらから手をつけても良いと思いますが、やはり前作を読み切っているとニヤニヤできたり理解が深まったりするポイントが色々あります。前作は女性視点で、華やかでドロドロした群像劇でしたが、こっちは各方面の政治的な思惑がリアルに描かれていて歴史劇のような別の面白さがあります。主人公の、凡人の皮を被りつつも実は色々と世渡り上手で掴みどころのないキャラが面白い。

後宮物語「烏に単は」の続編で、「単」ではなかなか登場しなかった美貌の若宮が裏で何を画策していたのか、その背景というか答え合わせが描かれているのではと購入しました。ただ、前作を読んでいなくとも、奔放な若宮と、それにふりまわされる近習・雪哉の物語だけで十分楽しめます。頭の回転も早く腕も立つ、なのに昼行灯を気取ろうとする（けど若宮に力量を見抜かれてしまう）かわいい雪哉のキャラクターは青年誌での連載にぴったりでときにシリアス、時にユーモラス。どろどろの宮廷劇でうまく立ち回ってほしいです！

原作ファンの読者です。ストーリーを知っていますが、やはり絵がある漫画は良いです。今まで文字のみで景色を想像していたものの答え合わせができるのが楽しいです。

先に出ていた女同士の戦い（笑）である「烏に単は似合わない」を読んでいたので、半分それの謎解きのようなつもりで読んでいます。雑誌でも読んでるんですが、人間（烏）関係が複雑なので過去を振り返るためにも手元に置いておきたい・・・原作がどういうものか知らないで読むと、何が何だかでしょうね。

烏に単は似合わないの続編。前回全く出て来なかった若君の話。でもこれがまた先を読むと、若君が前回鬼畜に感じた理由が分かって来ます。そして入れ替えに冷酷になっていく今回の主人公。なかなか素直に進まない作家さんですが、ある意味そのどんでん返しを楽しめれば、ハマるかなと思います。絵は非常に原作にマッチしています。むしろ漫画の絵に助けられて、途中挫けた原作が読み終えられました。

久しぶりに続きも買おう！と思った作品でした。書店で小説並んでるの見て、ちょっと気になってたけど、読まずに今まで来てました。絵もきれいでかわいいし、台詞回しもいい感じで読みやすいです。

陰謀渦巻くのはどの世界でも一緒ですね。おもしろかったです。

よくある時代物かと思ったけどよく出来てる！おもろい

前作もそうでしたが、最後にどんでん返しというか、「なぬ！そう来たか！」と意表をつかれます。これを読むことで前作の深みも増し、中々凝ったストーリーだと思います。絵も綺麗で、山内の世界観も美しくて、何度も読み返してしまいます。