レビュー一覧

久々にいい作品に出会えました。進みそうで進まない二人の関係、ご都合主義ではない展開にじらされつつも、そこが楽しくて一気に読んでしまいました。テンポよく進むコミカルな会話の中に、時折挟み込まれる切ない表情と科白が秀逸。心をぐっと鷲掴みにされます。アラサーの登場人物が多いので、そのへんの年齢層の方はより共感できるかも。

手や指の描写が色っぽいです。足首やくるぶしからも色気が漂います。そんな素足にはいたスリッポンシューズまで色っぽく見えてきてしまいました。作家さんの思い入れなんでしょうね。もちろん手足だけでなく人物も魅力的で、特に主役(？)のアホっぽい店長が気持ちいいくらいアホで、好感度高かったです。告白してきた年下のバイトのお兄ちゃんの頭の良さそうなやや気難し気なセリフと、店長の理屈っぽさゼロのそのまんまのセリフが好対照で心地よかったです。「やられる前にやる！」これ、一番気に入った店長のセリフでした。エッチシーンは粘着質な感じがなく、色っぽいスポーツをしているのを見ているような感覚でした。吹き出し外のセリフも面白くて見落とせませんよ。

'当たり前' じゃなくて、一生懸命悩みながらに好感がもてます。強気、年上、しっかり男な受けです。この作家さん大好きです。

四年前にケータイで購入し、今回iPhoneでの再購入。最初に読んだ時は、あっさりしすぎて、どこで二人が付き合い始めたのかもわからないぐらい。？と思い、何回か読んでくうちに大はまり。やっぱりまた買ってよかったです。商業BLではなく、恋愛もののお話、に思えます。ノンケ同士、わざとらしさがない感じ、が好きな人におすすめ。H描写はあからさまでない所が逆にキュンとする感じ、ですか。職場が食べ物屋さんって所も良かったのかな～。

登場人物が多いわりには、個性がなさ過ぎて、淡々とすすむお話です。先輩後輩関係、女の子の登場などがあるのに、設定を活かしきれていません。そんななかでも、共感できる誰かがいればよかったのですが、キャラクターの自我がつかみきれず、なんだか、そんな世界もあるのかしら・・と眺め読みしていたら、読み終わってしまった感じ。私には、ぐっときませんでした。ごめんなさい。好きな作家さんですが、この作品に関しては、実験的なのか、コマ割や絵柄もほかと少し違い、読みにくかったです。

表題作より、一緒に入っていた短編がよかったです。学校の先生と高校生の話。ここからっていうところで終わっていて残念。どこかで続きとかないですかね。本編はこの方の特徴なのか、言い回しやコマ運びが独特で、かなりわかりにくかったです。特に受けと攻めのかき分けがなく、ひげだけでしか区別がつかない。他の登場人物も多いわりにかきわけがなく、顔も雰囲気も似てるので、最後のほうまで話に集中できませんでした。あと受けが攻めを好きになる過程がなくて、なんで好きになったのかわからなかったです。そこわかんないと、後半の葛藤も感情移入できないので…。短編がよかったので☆3ですが、あれがなければ2でした。

すごく好きな作品。これでヤマシタトモコさんチェックするようになりました。手のカットとかでじりじりします。基本的にノンケの人が落ちる話が好きだし。

作者のファンですが、中でもお気に入りの作品。サンプルの通り、大人の男が職場の男に告白されて躊躇したり翻弄されたりしてゆく様子が丁寧に描かれてます。全然気取ってない、ありそーなオッサン具合やセンスのいいセリフ回しもすっごく素敵です！！！きゅーんとするところもたくさんありますので、イイ男の恋愛物を読みたい方には超オススメ☆

こんな飲み屋さん、行っちゃいたいです。30すぎてからの男子の恋愛、というのは・・・むずかしいものなのですね・・・。

主人公ふたりが各々、悩みつつ、ぶつかりあって進んでいくところがよかったー。大人で職場も同じだなんて、難しいシチュエーションなのに自然に描かれていました。（おまけに上司にまで悟られてるだなんて・・・）大人なんだけど少年っぽいところが二人とも魅力的で、作者の心理描写の上手さもぐいぐい伝わってきて、大人が読んでも楽しめる作品だと思いますよ。ってゆうか、大人向け？