レビュー一覧

☆4.5。まさに珠玉の短編集。しっかりラブを期待するとがっかりするかな。でも短編ながらひねりのある練られたストーリーからストレートに甘い話まで、バラエティに富んでいて飽きません。どれも印象的ですが、描き下ろしが最も記憶に残っているという…。会話が五七五で進みオチまでしっかりある、軽妙で楽しい作品です。

初めての作家さんです。控えめにいって最高でした。短編ってこれこれ！って感じです。行間を読むという感じなのも最高。これで終わり？おかわりちょうだい！という気持ちになりつつも、物足りなさはありません。どの話も満足でした。最高です。☆5つでは足りません

これは、余韻やら行間を愉しむマンガですね。BL作品はたっぷり、たぁっぷりとくまなく背景やらその後が描かれることが多いのですが、これは別物。最後のお話の絶句のように、味わいを愉しむべき作品なのでしょう。たっぷりBLがしっかりクリームケーキだとすると、これはまさにお蕎麦のようです。

やっぱり好き。トジツキハジメさん。何冊か紙の書籍で購入していた作者さんで、とにかく話が面白い。この作者さんならではのリズムがあって、説明しすぎない良さもある。その後の展開は読み手の創造力に任す清々しさが好き。

最初に言いますがエロはないです。文学短編集を読むような味わいです。あるいは単館系映画のオムニバスを観たような読後感でした。

友情以上恋愛未満と言ったらいいのか、ほんのりとした恋の始まりの短編集。どれもちょっぴりクスッとして、ちょっぴり切ない。素敵な空気が漂う漫画です。

良質な作品だなぁって思いました。それに　作画も　すごく　よかったし、タイプでした。

正直に表題は今読むとすぐわかりそうです。ところがどっこいです！白眉は575ですyo!他にもバリエーション多彩で素敵な一冊。絵柄はなんか長細いwです。

短編集です。全体的にテンポよくてコミカルな話が多いので楽しく読めます。きつねつきは少し切なくて良かった。

☆4.5 作者の色を感じられる短編集(全6編)。明度と彩度の色合い様々、しっかりとした軸があっての多趣味な広がり。あとがきに見る｢私はコレで行きます｣といった創作者然とした風情も好きです。どの作品も軽妙で面白みがありますが、表題作よりも他のお話の方が印象的でした。恋と軽快なトラベルミステリーの｢列車…｣、狐使いと眷属の白狐の絆を描いた｢きつねつき｣、ピアノとバイオリンの離れがたい二重奏を描いた｢木草弥生月譚｣など。この部分あの部分が熟成されて、その後の色濃い作品達が生まれたのかなぁと想像するのも楽しいです。