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上巻は千代森家内部のお話、下巻は結城×環にシフトしていきます。上巻ラストの呆気なさは、下巻の頭で埋められます。家設定が曖昧なんですが、千代森家には爵位がない模様。結城の家は爵位持ちですが、子爵なので上位ではない。従者の芳野も伊月同様、環に町で拾われた身なので、確固たる主従関係や己を殺した伶俐な執事といった、華族モノの重厚さは期待しない方がいいかも。全体的には「マイフェアレディ」。メインよりもサブCP、中でも環あってこそのお話かな。本当に欲しい者は手に入らず、ピグマリオンと化した環の人生には物哀しいものがあります。イライザとの違いは、伊月が芳野を得て自立すること。指切り(爪剥ぎ)の手管に「杖突き様」の因果な足と、モチーフの絡め方は良かったんですが、耽美の域には一歩届かず。外枠の甘さと心情語りの多さが響いたか、ハマり切れずが残念です。
上巻、下巻セットで、ぜひ読んでください。上巻では冷酷なイメージの環が、下巻では、本当に一途で切ない想いに翻弄される様が見れます。環の印象がガラリと変わります。最後まで読んでから、また上巻から読み直すと、さらに切ないです。下巻の書き下ろしが、めちゃめちゃ良い。泣かされました。このお話は下巻の書き下ろしまでで完成です。ぜひ、下巻の最後まで読んでみてください。
表紙がきれいでサンプルを読んで購入しました。物語に引き込まれてしまいあっという間に読んでしまいました。面白かったです。
切ない、切ないけど幸せな物語が描かれていました。大正浪漫を感じさせるBLでした。
切なさと悲しさと寂しさがどんっと押し寄せてきて胸が詰まりました。時代の波に抗えるわけもなく流されるままいるうちにいつの間にか元の自分とは随分かけ離れたひどい自分が生まれてしまっている描写が悲しく本当に切ないお話でした。主人公は伊月かと思いきや最後まで読んでみると主人公は環だったなんて最後まで読まないと損してしまいますね。話の構成もよく、絵も綺麗でした。その時代ならではの男同士の恋の切なさや悲しさをしっかり書かれていて、でも救いは残してありとても良かったです。その後どうなったのということもなく全てが書かれていい終わり方でした。久々に良いものが読めました。ありがとうございます。これからも応援しています。
重い話でした。絵は最高にエモくて綺麗、しかしストーリーが二度と読みたくないものでした。表紙にいる帽子をかぶった少年伊月が屋敷主環に歪んだ愛を向けられる中、伊月に使える芳野を支えに懸命に生きる物語。感想として自分がどんなに辛い経験をしたからといって他人を傷つけていい理由にはならないって言葉を表す作品でした。終始表題作が胸糞悪くていらいらします。伊月も芳野が好きなら環がした行為を許していいわけないのにあの終わり方。阿呆すぎて呆れました。環が最後幸せな結末で終わったような作りも反吐が出ますね。どうか皆不幸せな人生を進みますように。
とてもしんどい。子爵、お前からすべてが始まったんだよ、と罵りたいくらいです。でも、それが無ければ伊月は拾われなかっただろうし、芳野にも出会えなかったのだな、とも。上巻を読んでも、環を憎む気持ちにはなれずに、下巻を読んでから、とても苦しかったです。とても題名が、しっくり来ました。
このノリは年寄りにはキツイwドラマチック
切なくて泣いてしまいました。伊月たちのお話がとても良くてハッピーエンドで良かったと思いきや環の話が切なすぎて読んでいて辛かったです。仕方の無いことかもしれませんが攻めがずるいなぁと。どうせならもう会わないで終わってくれた方が悲しいけどスッキリ出来たのにと思いました。
「子供をつくろう」この一言で環の心は救われたのだろう。そして「流産した」もう涙ウル。家や社会的立場が個人の価値観よりも重視優先された時代。結城を恨む気も起きない。時代が悪かったといえばそうなのかもしれない。伊月と芳野,環と結城,順番が入れ替わっていたら環と結城は一緒に生きて行けたのかもしれない。若い世代の方がほんの少し自由度が広がるというのも,はたから見ていると微笑ましい一方で,前の時代を生きざるを得なかった者たちが切ない。伊月が幼すぎるように思えたこと,伊月と芳野の見分けがつきにくいところがちょいちょいあること,ということで☆4。
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上巻は千代森家内部のお話、下巻は結城×環にシフトしていきます。上巻ラストの呆気なさは、下巻の頭で埋められます。家設定が曖昧なんですが、千代森家には爵位がない模様。結城の家は爵位持ちですが、子爵なので上位ではない。従者の芳野も伊月同様、環に町で拾われた身なので、確固たる主従関係や己を殺した伶俐な執事といった、華族モノの重厚さは期待しない方がいいかも。全体的には「マイフェアレディ」。メインよりもサブCP、中でも環あってこそのお話かな。本当に欲しい者は手に入らず、ピグマリオンと化した環の人生には物哀しいものがあります。イライザとの違いは、伊月が芳野を得て自立すること。指切り(爪剥ぎ)の手管に「杖突き様」の因果な足と、モチーフの絡め方は良かったんですが、耽美の域には一歩届かず。外枠の甘さと心情語りの多さが響いたか、ハマり切れずが残念です。