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表題の「蛇の目傘の女」という作品は、怖いというよりも…切なくて、哀しい作品でした。そして、「怪談 蜘蛛の首」は、エロス=恐怖は紙一重!を、読者によくわからせてくれる作品でした。さらに、「小間使い」は、男の弱さやおろかさ、女の強さやしたたかさ、性や業が描かれていて、すごく面白かったです。それにしても、『わたなべまさこ先生』は、何十年にも渡って漫画界を牽引した功労作家だけでなく、『山岸凉子先生』とならんで、人間の底にうごめく色欲、強欲、嫉妬、憤怒、そして、不条理や恐怖を描かせたら他の追随を許さない作家である。と、わたしは心からそう思います。
蜘蛛の首…最後まで謎めいた闇のような余韻が残るのは、わたなべまさこさんの絵と実力だからこそ。蛇の目…この話の「恐怖劇場」は怖い人間のいるこの世界。対比して、儚いようで姉妹の愛が永遠不滅。小間使い…多分この時代では社会的に最低層の小間使いさんが上流を手段選ばずブチ消してのし上がってく話
話に引き込まれます。描写が丁寧でずっと読んでいたい ずっと物語の中にいたい感覚になります。
わたなべまさこ先生が書く漫画は最高です! 読んだあとも恐怖感が消えません。くせになりそうです。
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表題の「蛇の目傘の女」という作品は、怖いというよりも…切なくて、哀しい作品でした。そして、「怪談 蜘蛛の首」は、エロス=恐怖は紙一重!を、読者によくわからせてくれる作品でした。さらに、「小間使い」は、男の弱さやおろかさ、女の強さやしたたかさ、性や業が描かれていて、すごく面白かったです。それにしても、『わたなべまさこ先生』は、何十年にも渡って漫画界を牽引した功労作家だけでなく、『山岸凉子先生』とならんで、人間の底にうごめく色欲、強欲、嫉妬、憤怒、そして、不条理や恐怖を描かせたら他の追随を許さない作家である。と、わたしは心からそう思います。