レビュー一覧

彼は可愛いお話。転生悪役令嬢ものは多いですが、これは一味違います。令嬢と攻略キャラので父親との交流がとても微笑ましくで感動的です。

面白かったです。よくよく考えたらこのお話ってば究極のファザコンなのでは？(笑)

うーん、腹黒で無能で不誠実なリリザに天罰が下るラストが良かった。あれだけの事をしでかして口裏を合わさせる為に救国の魔法使いなんかに祭り上げる必要はナシ！リリザのあり得なさに気付かないアホな王太子と第二王子に大神官，何も手を打たない無能な国王にも「ざまぁ」な展開があれば良かった。パパのディー、パパの親友のカレオ、恋愛対象のレヴはリリザに惑わされなかったけど「主人公補正」でリリザが何をやっても関わる人間は惑わされる設定は要らないと思う。その設定がある限りゲームの世界で血肉が通った現実ではなくなってしまうから。それと、主人公のサマラ！転生前の記憶があって転生前の記憶だけでなく思考力を持っているハズなのに恋を自覚したら途端にアホになるってどういう事？奇跡の子の名前に胡座をかいて不真面目で不誠実なリリザに重要な事を頼むなんてどうかしている。最も頼ってはダメな人間で最も関わってはいけない人間なのにピンチに頼るアホっぷりに呆れた。レヴの心情、ディーの絶望、亡国の王室の末裔カレオの秘めたる決意には心打たれたのに終盤のサマラの幼稚な考えと行動に呆れ、リリザに盲目になっている王室と大神官が健在では「この国に未来はないな」と思うばかり。子供を置いて出奔したディーの元妻でサマラの母親と実父は論外で不幸であって欲しい。やっぱりダメな人間には相応のザマァ展開があった方が読後がスッキリする。

とても楽しく読めました。ハッピーエンドなので、良かったです。無表情な父親が愛情を不器用に表すのがいいです。

お父様が大好きな主人公と、分かりやすくて分かりにくい態度で主人公を溺愛する最強(恐)魔法使いなお父様。正ヒロインが実はゲスくてこ狡い性格なのは、もう転生悪役令嬢もののテンプレと言えるかと。やらかしたことに懲りて、少しは性根を入れかえてくれると良いけど…無理だろうな。ストーリーの流れとしては、前世アラサー喪女だった主人公が転生前の記憶を取り戻したあと、誰にも愛されずに死ぬ未来を変えようと必死に努力して、最愛のお父様と相思相愛な恋人を手に入れるという展開。けれど、恋人とはお父様の目もあって最後までプラトニック。だがそれがいい。主人公の中ではやっぱり格好良くて優しいお父様が一番なのです。あのあと正ヒロインどうなったのかな…とか思わないでもないけれど、死亡フラグも完全にへし折り、大好きな人たちに囲まれた主人公には正ヒロインのことなんてどうでもいいんだろうな。触れられてもいなかった。まぁ、持って生まれたあざとさとヒロイン補正で上手くやってるんだろうけど。文章は読みやすく、世界観もしっかりしていて、本来のゲームシナリオの伏線も上手に回収されて最後まで一息に読んでしまった。面白かったです。ただ個人的に不思議に思ったのは、主人公の母親…。駆け落ち相手との子どもである主人公を何で置いて行ったのかな。そこがちょっと分からなかった。もし続きがあるなら…もちろん読みたいのは主人公とお父様とレヴの三角関係だけど、母親とのことも書いて欲しいな。お父様にとってはもう会いたくない存在だろうけど、主人公には実の母親なのだしね。

5歳の誕生日に突然前世の記憶を取り戻した主人公は16歳の時の断罪エンドを回避するために大魔法使いの父親を味方をつけて守ってもらうお話。前半は幼い主人公が父親に好かれるためにいい子ぶって好感度を上げていく展開、正直最初は父親に媚びる展開ばっかりで退屈だったが、後半から新しいキャラが登場して、主人公も16歳という断罪エンドを迎える年になったから話が面白かった。クライマックスと結末もよかったと思うが、主人公の周り以外のことを深く考えずに読むのがおすすめかな。一番気になるのは時間線がいきなり6歳から16歳になったところだった、少し飛びすぎかなと思うが、一冊で話をすべてまとめるなら仕方がないかも…？

聖女性格悪すぎ。主人公と結ばれた男は…だからディも好きな人と結ばれた感じになるのか？

それなりに面白く読めましたが、最後の方がどうにもご都合主義過ぎてちょっと残念でした。

いやぁ~面白かったなぁ。恋愛小説の括りだけど、ハートフルな親子の物語、ってのが新鮮で。悲しい始まりだったのに、見た目は子ども中身は大人なヒロインが運命に逆らい父の愛情をがっちり掴む様は読んでいてニマニマ。ファンタジーテイストなのも良かった。ホント、面白かった！

ファンタジーとして十分楽しめる良作。パパと娘の親子愛にほっこりします。