レビュー一覧

ストーリーは、ベティの鉄板です。ベティのコミックで泣けるかは、作画作者様次第ですが｡｡｡涙しました。ヒロイン、ヒーローの服装はきっちりと原作の時代設定に合わせてあり、古い映画を見るのと同じで違和感がありません。二人の造作、表情も原作どおりで、ストーリーの奥に原作者が表現したものが、きれいに拾われていました。原作の少しクドく感じる部分もきれいにリライトされています。ベティの世界をコミックで堪能させていただきました。お見事です。

素敵なお話でした。作者さんのセリフのないカットの間合いが好きです。とても上手いと思います。最後、もう少しページ数があればよかったのにと思います。ずーっと読んでいたい作品でした。

説明的な言葉は無くても２人の気持ちの動きが伝わってきて、感動しました。ヒロインが生身のドクターにドキドキした場面など、リアルになりすぎず、でもわかるわかる！って言いたくなる感じです。

この先生何歳？このヒロインもおいくつ？何だか20歳くらいは離れていそう。初めて？の作者さんで、絵はしっかりしていてきれいとは思いましたが、ヒロイン幼すぎー、ヒーロー50才？かなと思う画風でした。

物語の躍動感というものは少ないように思いますが、絵に物語る力があって見つめたり横を向いたりに、雄弁に感情が語られていて最高でした。この絵師さんは初めてで、登場人物の年齢もちょっと定かではないのですが、落ち着いた、熟練した年齢の医師と若めの看護師のお話、とても感情的に引き込まれました。

この作家さん、力がありますね。素敵な作品です。ベティ・ニールズの作品はもう十年どころでないかなーり前から原作をたくさん読んできて、コミックスもいろんな作家さんを読んできました。ベティ・ニールズは劇的なストーリーでなく、性的な描写もほぼなく、基本ヒーローはポーカーフェイスタイプのオランダ人の裕福な医者で気持ちが読みにくい人物、ヒロインは性格が良いけどちょっとかわいそうな境遇にある、その中でじんわり二人が近付いて最後はハッピーエンドになるという鉄板定番型が決まっています。だからこそコミカライズする作家さんのセンスや力量が見えてしまう。それを読み比べるのも楽しいんですけど。その中で、この作品はなかなか光ってます。私には珍しい星５評価です。無言の語り、空白の余韻が上手に積み重ねられ、最後に心を震わせてくれました。原作に沿いつつ、それとはまた別の世界を味あわせてもらえました。

予想はできたけど、淡々と物語は進みます。そこには激情はないけど、なんか良いです。静かな愛とでもいうのかな。

作者買いです。ヒロインもヒーローも素敵で素敵なお話でしたが、過去の作者の作品とかなり酷似していて、ちょっと残念。ラストも駆け足でちょっと物足りませんでした。

淡々と綴られる物語が良い。登場人物の描写も深入りしすぎず読者が想像できる余地があります。そこで終わるの！？(私にとっては良い意味で)と言う驚きもありました。ヒロインの外観が幼いイメージがありますが、芯の強さが読んでいて胸が梳く。

初めての作家さんだったので、ヒロインの目が大きすぎると初めは違和感がありましたが、素敵な物語にすぐに引き込まれました。ヒーロー・ヒロインの人物像はよく伝わってきましたが、二人の気持ちや他の登場人物の存在が薄かったように思います。ヒーローがすごく老けて見えるし、ヒロインは幼い感じなのは意図的なものなのでしょうか(+_+)