レビュー一覧

文章の上手さでいったら文句なしに星5でしょう。ですが個人的な満足度としては3.5というところでした。今回は穏やか過ぎて感情が揺さぶられるところがほとんど無かったのが残念。安西リカさんの描くヒリヒリするような恋愛を読みたいです。

幼馴染で両片想い、美人だけどちょっとエキセントリックな受け（那由多）とそんな那由多をしっかり理解してくれている男前の和真。お互いへの想いを隠しながら、ずっと親友として同居生活を送ってきたところに和真の甥っ子が転がり込んできて二人の関係がちょっとずつ変化していきます。“子育て“特集というお題があったせいか、この甥っ子の世志輝の面倒を二人でみる部分に多くページが割かれていて、不仲の両親（和真の姉夫婦）や緘黙…少しずつ2人に心を開いていく世志輝はいじらしく良かったのですが、その反面で肝心の2人の友情と恋愛感情の板挟みや心の揺れ動きがあっさりでちょっと物足りなく感じました。実は発売後すぐに読んでいたのですが、しばらく経って「あれ？これって読んでなかったっけ？」ともう一度読み直してしまった…つまりは安西リカさんの文章の上手さもあってサラッと楽しく読めるのですが、私にとってはインパクトに欠けてさほど強い印象が残らない作品でした。世志輝の自分の感情を精一杯の言葉にした勇気を見て、二人がそれぞれ「告白しよう」と覚悟を決める駅のシーンは素敵でした。（家に帰りついてからの「迷ったら死ぬ」も！）

大変面白かったです。二人にこれという大きな出来事はないんだけど、終始ゆらゆらした波に体を任せているかのような平穏な温かさのあるストーリーでした。そんな中、今までコップの縁すれすれまで溜まっていた恋心が、駅でのあの瞬間、一瞬にして水が溢れだしたかのようにパッと弾けたあの告白は、表現がとても素晴らしく感心しました。昔の私にあんな風に思う瞬間があっただろうか…しばし人生を振り返ってしまいました。やっぱりこの作者大好き。次の作品も楽しみにしています。

作家買いです。長い間の両片思いのお話で、私にとっては好きなジャンルの一つなんですけど、こんなに溢れ出てるのに、お互い流石に気持ちをわかってるだろう？っていう匙加減が微妙だなって思います。これはとても好きな感じでした。

タイトルからどんな感じなのかなーと思って読んだのですが、基本甘々でした（笑）読みやすくてすらすらっと進みましたよ。

すごい良かったです！読みやすくすらすら読めました。和馬か那由多にやさしくて、溺愛してるのが分かってキュンキュンしました。

同級生で、親友で、もし告白して関係が壊れてしまう位なら友達のままで良い…王道です。日常を切り取ったようなお話だけに、そんな普通をどう読ませるかは、作者様の力量。もう色々と絶妙。達観したハズの攻め。それでも時折おそわれるちょっとした衝動。静かな焦れ感が最高。大人がゆったりと読める良作です。後、攻めの甥っ子が可愛い過ぎる。

作者様のお得意幼馴染。というか、これは両片思いだったかな？危なげない感じでよめて心温まりました。

とにかくハッピー。相思相愛の二人を愛でる作品です。途中も不安が全くありません。攻めさんのほぼ２０年黙っていていきなりの告白が男前でした。

なんで甥っ子がきっかけになるのかわからなかった。