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レビュー一覧

漫画『チ。―地球の運動について―』

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総合評価
5点
4.6
(127)
5点 5 88
4点 4 28
3点 3 9
2点 2 2
1点 1 0

※すべてのレビューが表示されていますので、Renta!で購入していないレビューも含まれています。

2021-08-03
評価点
5
やきそばさん
Renta!で購入済み
※このレビューにネタバレが含まれています。 レビューを見る
一気に4巻読了。『チ。』の意味がどんどん分かってくると胸に迫るものがある。現代日本では当たり前の、文字が読めるということ、読み書き計算、歴史を、科学や化学を学べるということがどれほどの自身の礎になるか。武器になるか。しあわせになるかと感じます。知らないということは、自身の世界はそこまでということ。では知るということは。もう一度何かを学びたくなります。
2021-06-20
評価点
5
sb7さん
Renta!で購入済み
※このレビューにネタバレが含まれています。 レビューを見る
3巻まで。面白くて一気読みしました。地動説に魅入られた人間が、「美しい」真理を追い求める物語。ラファウが主役かと思われた1巻、ラストの怒涛の展開でこの作品の構成が浮彫りになり、巧いなぁ…とため息。理念も執念もリレーしていきます。普通に考えて主役交代の連発は感情移入が難しくなりそうだけど…一本通った「筋」があるのでブレないんですよね。個人的には3巻がいちばん好き。3人のキャラクターがそれぞれ個性的で、セリフの展開だけで魅せられる。私は「文字の奇跡」のところで、不覚にも目が潤んでしまった(その気持ちにはすごく寄り添える)。真面目な顔してセリフが時々シレっとユニークなのもイイ。地動説を誰が唱えたか、読者は知識としてはあるわけだけど、果たしてアンカーはその人になるのか。国名をぼかしたりと、必ずしも史実に忠実とは限らないのかも…。続きがとても楽しみです。
2022-03-30
評価点
4
ぷんさん
Renta!で購入済み
※このレビューにネタバレが含まれています。 レビューを見る
この話を一巻から読んでいてヤハウェイってのを信仰するのはろくでもないなーと常々思う。みんな神様でいいんじゃない?とは日本人なら思うのでは。宗教や信仰がないと一般的に言われる日本人でも何らかを敬う気持ちはある。いわゆる『罰(バチ)が当たる』てヤツ。畳の縁を踏まないとかそういった八百万のモノモノに敬意を示すもの。具体的な神でなくアニミズムや神道と言われるものだ。戦争の八割は宗教絡みでしょう?あの神もこの神もたくさんある神の一つとすればここまでの争いにはならない。チ。はとても面白く、キャラ個人に魅力があって引っ張ってゆく物語ではなく、圧倒的にストーリーで引き込む物語だ。なので実写化が相性良さそうだけど日本人では宗教観にピンとこないだろう。しかし外国でやるにはまさしくその宗教が邪魔をするだろう。詰んだ。とにかく、最後までこの物語をみたい。作者さん応援してます。
2021-02-20
評価点
5
Tさん
Renta!で購入済み
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これは感動、知性、愛、人類の歴史そして知的進化の物語です。きっと今この瞬間も世の中のどこかで、当たり前が当たり前でなくなるそんな小さな奇跡が起こっているのかもしれないと思うと胸が熱くなる。素晴らしい作品です。
2021-09-30
評価点
5
ひよこ豆さん
Renta!で購入済み
※このレビューにネタバレが含まれています。 レビューを見る
チ。って何と思ったけど地であり知であり血であり。韻を踏んでてかっこいーなと思いました。タッチは荒削りだけど、登場人物みな印象的で魅力的。なのに惜しげもなく物語から去ってしまう!新刊読んだばかりなのにもう続きが気になる〜
2020-12-14
評価点
5
あきさん
Renta!で購入済み
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岩明均さんの帯文「まぎれもない才能を感じる」をみて購入しました。おぉ〜、、絵はまだまだ荒削りですが、キャラクターも熱量も、畳みかけるような展開も、魅せます。歴史漫画のセオリーと違い、C国という架空の国を舞台にしたところも、史実と魅惑的な虚実を作り込めることが出来、作者の世界観がこれからどのように広がるのか、、まだ1巻ですが、期待大です。
2021-12-28
評価点
5
えっちゃんさん
Renta!で購入済み
※このレビューにネタバレが含まれています。 レビューを見る
目頭が熱くなる。立場が危うくなろうとも、真実を追求しようとする人間の本能というか、根源にあるものというか、、、日々日常に埋もれてしまっていると感じられないような、10代の頃感じた感動のようなものを思い出す。すごい作品だわ。
2021-07-25
評価点
5
凡月さん
Renta!で購入済み
※このレビューにネタバレが含まれています。 レビューを見る
4巻まで一気に読了。深い。異端審問官のノヴァクさんがエグいヤツだが娘にだけは自分の仕事を話せないというあたりが実は全てを語っているのかもしれない。狂信的C教徒としての描写だったら薄っぺらいし、ついていけなくなるだろう。けれどそうなってない。生きる意味とか幸せとか美とか真理とか、そういうものがスルッと分かりそうな感覚になる。淡々とドラマチックで、希望と期待を抱かせる展開だ。命懸けで地動説を探求する人間の物語だが、著名な学者の伝記ではない。ひとりの命は限りがあるが、人間は次代に託せる。冒頭の人物が言っていたことの重みが、ずんずん府に落ちてくる。と書くと難しい哲学的な話のようだが、話としても面白い。何かとても大事な扉が、今開いたような気がした。
2020-12-11
評価点
5
ハルさん
Renta!で購入済み
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一話の構成が鮮やかで大好きです。どんどん話に引き込まれます。拷問描写が幾つかあるので少しでも苦手な方にはおすすめしづらいですが、それまで見ていた「世界」を変えられた人間、「何か」に人生を突き動かされた人間を真摯に描いている作品だと思います。キャラクターたちの「生きていて良かった」という瞬間の感情が、丁寧に織り込まれて詰まっているというか……。これからどういう展開になるのか、ある程度解るはずなのに分からなくてドキドキします。二巻も楽しみです!
2021-12-14
評価点
5
Kmaさん
Renta!で購入済み
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おそらく作者が意図しているC教徒として育てられたものです。C教の教えや歴史は血生臭いものもあり、現代においても不正や児童への性的虐待隠蔽疑惑など、信仰心を揺るがす不祥事は後を立ちません。ただしC教の歴史が物語るようにルターなどの自浄作用のような人物が現れたりと、この宗教はまるで人間そのものを表していると思うのです。清濁併せ持ったよく深い存在が人間であり、でも正しくあろうとする姿や信じるもの、愛や正義を貫くのも人間です。この物語は単純に見ると科学とC教の対比が描かれているように見えますが、この物語が描いているのはまさに人間そのものであり、成長や学びへの抵抗勢力が常に存在し、でも戦い、真理に挑み、前に進むもの、それは人間であってほしいという、作者の祈りを全ページで感じました。最後まで読み切るのが楽しみです。