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一気に4巻読了。『チ。』の意味がどんどん分かってくると胸に迫るものがある。現代日本では当たり前の、文字が読めるということ、読み書き計算、歴史を、科学や化学を学べるということがどれほどの自身の礎になるか。武器になるか。しあわせになるかと感じます。知らないということは、自身の世界はそこまでということ。では知るということは。もう一度何かを学びたくなります。
これは感動、知性、愛、人類の歴史そして知的進化の物語です。きっと今この瞬間も世の中のどこかで、当たり前が当たり前でなくなるそんな小さな奇跡が起こっているのかもしれないと思うと胸が熱くなる。素晴らしい作品です。
この話を一巻から読んでいてヤハウェイってのを信仰するのはろくでもないなーと常々思う。みんな神様でいいんじゃない?とは日本人なら思うのでは。宗教や信仰がないと一般的に言われる日本人でも何らかを敬う気持ちはある。いわゆる『罰(バチ)が当たる』てヤツ。畳の縁を踏まないとかそういった八百万のモノモノに敬意を示すもの。具体的な神でなくアニミズムや神道と言われるものだ。戦争の八割は宗教絡みでしょう?あの神もこの神もたくさんある神の一つとすればここまでの争いにはならない。チ。はとても面白く、キャラ個人に魅力があって引っ張ってゆく物語ではなく、圧倒的にストーリーで引き込む物語だ。なので実写化が相性良さそうだけど日本人では宗教観にピンとこないだろう。しかし外国でやるにはまさしくその宗教が邪魔をするだろう。詰んだ。とにかく、最後までこの物語をみたい。作者さん応援してます。
チ。って何と思ったけど地であり知であり血であり。韻を踏んでてかっこいーなと思いました。タッチは荒削りだけど、登場人物みな印象的で魅力的。なのに惜しげもなく物語から去ってしまう!新刊読んだばかりなのにもう続きが気になる〜
岩明均さんの帯文「まぎれもない才能を感じる」をみて購入しました。おぉ〜、、絵はまだまだ荒削りですが、キャラクターも熱量も、畳みかけるような展開も、魅せます。歴史漫画のセオリーと違い、C国という架空の国を舞台にしたところも、史実と魅惑的な虚実を作り込めることが出来、作者の世界観がこれからどのように広がるのか、、まだ1巻ですが、期待大です。
目頭が熱くなる。立場が危うくなろうとも、真実を追求しようとする人間の本能というか、根源にあるものというか、、、日々日常に埋もれてしまっていると感じられないような、10代の頃感じた感動のようなものを思い出す。すごい作品だわ。
おそらく作者が意図しているC教徒として育てられたものです。C教の教えや歴史は血生臭いものもあり、現代においても不正や児童への性的虐待隠蔽疑惑など、信仰心を揺るがす不祥事は後を立ちません。ただしC教の歴史が物語るようにルターなどの自浄作用のような人物が現れたりと、この宗教はまるで人間そのものを表していると思うのです。清濁併せ持ったよく深い存在が人間であり、でも正しくあろうとする姿や信じるもの、愛や正義を貫くのも人間です。この物語は単純に見ると科学とC教の対比が描かれているように見えますが、この物語が描いているのはまさに人間そのものであり、成長や学びへの抵抗勢力が常に存在し、でも戦い、真理に挑み、前に進むもの、それは人間であってほしいという、作者の祈りを全ページで感じました。最後まで読み切るのが楽しみです。
4巻まで一気に読了。深い。異端審問官のノヴァクさんがエグいヤツだが娘にだけは自分の仕事を話せないというあたりが実は全てを語っているのかもしれない。狂信的C教徒としての描写だったら薄っぺらいし、ついていけなくなるだろう。けれどそうなってない。生きる意味とか幸せとか美とか真理とか、そういうものがスルッと分かりそうな感覚になる。淡々とドラマチックで、希望と期待を抱かせる展開だ。命懸けで地動説を探求する人間の物語だが、著名な学者の伝記ではない。ひとりの命は限りがあるが、人間は次代に託せる。冒頭の人物が言っていたことの重みが、ずんずん府に落ちてくる。と書くと難しい哲学的な話のようだが、話としても面白い。何かとても大事な扉が、今開いたような気がした。
一話の構成が鮮やかで大好きです。どんどん話に引き込まれます。拷問描写が幾つかあるので少しでも苦手な方にはおすすめしづらいですが、それまで見ていた「世界」を変えられた人間、「何か」に人生を突き動かされた人間を真摯に描いている作品だと思います。キャラクターたちの「生きていて良かった」という瞬間の感情が、丁寧に織り込まれて詰まっているというか……。これからどういう展開になるのか、ある程度解るはずなのに分からなくてドキドキします。二巻も楽しみです!
最終巻のどんでん返し的な構成にやられました。私は星を見るのが趣味なので,この物語を最初に読んだときは,地動説が名もない人からコペルニクスやガリレオといった有名人を経て世に出てくるまでを描いた天文学ロマンストーリーだと思って読んでいました。が甘かったです。地動説は舞台設定というだけで,本質はそこではなかったです。途中から哲学的要素が強くなり,思ってたのと違うなとは思うものの,「何のために生きるのか」という各登場人物が持つ信念の強さに突き動かされて読んでいました。そして「歴史の登場人物ではない」と切り捨てた作者の思惑に衝撃!!もしかするとあったかもしれない出来事だけど,後の時代の人から見たら15世紀前半のその他大勢。お前たちの軌跡の続きにつながるものはないんだよ,本流はこっちだよ〜ええーーーというこれまで読んできた腰を折るような展開が強烈でした。おまけに再登場のラファウくんはどっちかというと悪印象だし。個人的には同名の別人だと考えてます。とはいえ,地味につながっている要素はあるので,偉大な発見の歴史って,一本線ではなくて断続的であったり,支流からの流れ込みであったり凸凹の折り重なりなんだろうなと思える巧妙な描き方だと思いました。告解室の神父さんはあのときの新人さんかなぁとも。全体としては,はやり「考える知性」って大切だと思いました。そして何より「感動」を見つけて「感動」を伝えるというメッセージが最高に良かったです。歴史に名が残ろうと残るまいと,感動して生きることで自分の生には価値があるって思わせてくれます。綺麗な夜空の星々に感動する心を忘れたくないなと思いました。
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一気に4巻読了。『チ。』の意味がどんどん分かってくると胸に迫るものがある。現代日本では当たり前の、文字が読めるということ、読み書き計算、歴史を、科学や化学を学べるということがどれほどの自身の礎になるか。武器になるか。しあわせになるかと感じます。知らないということは、自身の世界はそこまでということ。では知るということは。もう一度何かを学びたくなります。