レビュー一覧

まずは小山田あみさんの表紙がBLらしくなくて（肌色がほぼ無し！）カッコ良いです。レジで堂々と出せます！もちろん中のイラストも眼福。さて今作はアメリカの消防士が主役なのですが、彼らの仕事ぶりやハイスクール生活などきちんと調べて書かれているなと感心しました。（私はアメリカ在住20年を超えているのですが、消防士の友人が数人いて毎年のように起こる山林火災には胸を痛めているので特に… 2020年の大規模火災は、原因が外で出産前のパーティを開いていたア○たちが乾燥しきった野原で演出に火を使ったというもので本当に頭にきました。ジェイクが言ってたみたいに「わざとじゃないなら君のせいじゃない」なんて事は言えないなあ）ただ火事に対するトラウマを抱えながらも消防士になり、実際に現場でフラッシュバックを起こし立ちすくんだり、それを隊長に報告しなかったり、待機を命じられてるのに勝手に現場へ向かったりと（「来ちゃった」（舌ペロっ）じゃねーだろっ　汗）イサムのプロ意識の低さと幼い言動に「ん？それでいいのかよ？」と思わないでもなかったですが、まだ高校卒業してそれほど経っていない10代の若者ですものね。それからジェイクは少しでも早くイサムと一緒に働きたいと、HSの単位を前倒しで取ってほぼ1年も早く卒業したという設定ですが、多くの消防では「高校卒業した者」と同時に「18歳以上」っていうのが条件なんじゃないかなあ？　二人は秋生まれで同級生たちの中では誕生日が早くくる組だったのかな？　ジェイクは一途で優しい良い男でしたが、隊長のダグラス！このイケオジがゲイだと判明した時は「当て馬登場？　ジェイクと隊長の間でイサムが揺れ動いちゃう？」と思わず期待してしまいました。ダグラスとまた別の消防士のスピンオフ希望！　ぜひ「部下とはそういう関係に絶対ならん！」という信念をグラグラに曲げてしまうような魅力的な受け様をお願いします。

森林火災やその消火について、しっかり調べて書かれているようで臨場感があります。イサムの言動の幼さに、社会人として消防士としてどうよ？とかなり違和感を感じましが、18、9歳の高校出たての男の子かと思うと仕方ないかと自分を納得させました。ジェイクも子供っぽさが抜けないところがあり、この幼いカップルの先行きがおばちゃんはちょっと心配だよ。幼馴染で、攻めが子供の頃から受け一筋の執着溺愛系がお好きな方には良いと思います。

某消防海外ドラマにハマっているおかげですんなりとアメリカの消防隊員のイメージができました。敢えて言うなら屈強な男たちのイメージに反して受攻とも優しい人たち。それは主人公の過去に起きたことに関係しているわけですが、ひとつ年下のジェイクがとにかく優しい。彼のスペックならもう少し自信過剰だったり強気でもいいはずなのに、イサムに対しては終始ジェントルマン。今後の彼らも見てみたいので続編が出てくれないかなと思う作品でした。

日本はもちろん他国の消防士さんの仕事振りはテレビで取り上げた番組や映画やドラマで尊敬する職業として感服していましたし、特に911での報道で知った内容には頭を垂れました。主人公イサムは過去のトラウマによる記憶障害含め 豊かでは無い環境にも屈せず 確実に消防士になる夢を追い 実現させる様に応援出来ます。幼い頃から隣家のジェイクは友人イサムを助けたい気持ちが強く、イサムを追い続け友情から恋情に変わっても怯むことなく助け守る姿は正にイサムだけのヒーローです。イサムのトラウマが解き明かされ毎にミステリー色も出てくるのですが、BL小説にするためか ノンケのイサムがあっさりH出来たり 出来すぎなゲイ上司だったり ジェイク両親の立ち位置も違和感あったりします、が仕方ないかな。舞台をアメリカにした設定が分かりやすい生活カーストや消防士の仕事の重さを感じさせるのに とても良かったと思います。イサムが炎を掌から出せる云々が解せずに☆マイナス１になりました

攻めの犬感がいいですねイチャイチャ度は足りませんが、まぁお話重視なら読んでみてもいいかと

主人公は思い出せない過去の事件に苦しんでいます。

これはファンタジーじゃなくてリアルなお話の方が良かったです。

切なくて、途中ウルっとするとこもありました。攻めが諦めずに頑張ってくれてよかった。最後はハピエンですが、イチャ度は少なめです。2人とも子供時代の悲しい思い出から、立ち直って成長してくれて、これからも幸せがたくさん訪れて欲しい。