レビュー一覧

異能がほしいぞ〜しょうもないやつ！みかんの皮がきれいにむける異能あたりいただけないだろうか…

普通なら「異能」を利用した展開にすると思うけど、そうはならずにあまり役に立たなそうな異能ばかりでほっこり展開なのが良かった。なので、ラスト辺りははちょっとう～んな展開だったかな。ほっこりのままそれまで通りの日常で終わってほしかった。

絵が軽やかで本来重そうなストーリーがサクサク読めました。井上さんの番外編とか読んでみたいです。

地味めな超能力をもった人の日常生活SFです。超能力を異能と言い換えて一般化した所やほのぼの話にする所にセンスがあります。面白いです。

異能ものでありつつ日常系という少し変わった作品。作家さんの切り口が非常に面白く、こういう世界で生活してみたいと思わせてくれます。登場人物がかなりたくさんいるものの、誰が誰だかわからなくなる現象が起きなかったのがすごかった。キャラの書き分けと異能による差別化ができていたからかな。さらりと読めて読後感も良いです。4コマ日常系がお好きならぜひ。

高野雀さんの絵やテンポが好き。異能とはいえ多くはライフハック程度の能力なので、ほぼSF色無しですが、それがまた良しです。

世界は異能であふれている。意識すると面白いですね。

小説やエッセイで「最も希有な才能は軍司令官の才能であり、これは偶然だれかに宿るものであって育てられるものではない」と書いている司馬遼太郎が（マンガを読む人かどうか別として）これを読んで、あの笑顔で「おもろいなあ。ところで司令官の才能をひろいあげたあの人は云々」と語ってほしい。

本当に不思議な世界軸なんだけど、ありそうでなさそうで便利な異能だったり、つまらない異能だったりは残念だけど、自分だったらどんなだろう？と創造力を高めてくれる作品で楽しめます！

「異能」とかいうと超能力の一種なのでその能力を活用して...というストーリーの作品が大半なのに、この作者は随分ととぼけた味のある作品を書いてくれた。4コマ漫画ではないが8ページ漫画という作り方もキビキビした味が出ていいなあと思った。それにしてこんな能力って 邪魔にはならないが 活用方法に悩んでしまうかな。