レビュー一覧

☆3.5。淡々としてる作風が合ってる話だと思います。このテーマらしからぬ静けさで無駄な煽りがない。ただあらすじにある「超絶美形」「衝撃作」の文言には疑問符。そこはそんなに言うほどでもないんじゃないかな。

ネタバレを読まない方がよい、とレビューにあったためあらすじ以外読まずに購入しました。なるほど…。さみしさ、あたたかさ、誰かが隣にいること、ぽつりぽつりと紡がれる独特な世界観に引き込まれました。読後は心がじんわりします。さっぱりとした絵柄がお話の雰囲気とよく合っていて素敵だなと思いました。恋愛がメインではないのでそういう意味ではBLらしくないのかもしれませんが、作品としてとても面白かったです。

前作がよかったので、レンタル。今回もおもしろい！この作家さんは、映画のような作品を作るかただな。と思います。空気で語る。すごくよかったです。

この作者さんは会話が独特でほんと個性的。このネタでこんなのんきな、フツーのテンションか君ら、と思う(笑)。最大のオチは、二話目くらいから何となく匂わせてくるというか、気付くように少しずつ「あれ？」と思う種が混ぜてあるんですよね。というのは多分どんでん返し的なものが一番じゃないんだと思う。ケイジが抱えてること、隠したいことにうっすら気付く読者は、段々彼目線で考えるし気持ちに寄り添う。ので、すごくやるせないし寂しい。そして愛おしくなります。私はおばあちゃんとのシーンで一番気持ちが揺れたし泣きそうになった。壁を叩く拳。終始控えめな演出なので、ここ一番が効くなぁ…。ニアとの関係は、ラブというよりほのぼの。萌えという点ではやはりマイナス１かな。後日談がまたこれが…気が抜けるというか、まあ「らしい」のでいいか。

初めての作家さんです。すごいお話でした。良い漫画を読めてとても嬉しいです。他の人の感想なんて見ないでとにかく読んで感じて欲しい、という作品です。

先入観でリーマン×ノイドかと思ったら逆でした。このお話はネタバレ見ずに読んだ方がいいです。いい意味でBLぽくない。ちょっとpetぽいかも。ミステリー読んでるみたいな不穏感がずっとあって、「孤独」とか「淋しさ」とかそんな心の痛いとこを抉るような。萌えとかはなかったけど、面白かったです

ちょっとわかりにくい・・・やはり、独特の空気感のある著者さんですね。今回のは、ほんとわかりにくかった。結局…満月には光るの？他には何もないの？実際のところ・・・見た目は、ニア君の方がそれっぽいですね。

上野ポテト先生の「向こうの人」が大好きで、新作に気付いてうわあ…！と大興奮でした。普通の地味めサラリーマンが受でめっちゃ良い…と思いながら読み進めて、そこからの上野先生の描かれるストーリーが本当に上野先生〜！ってなっちゃいました。愛…愛…愛が感じられてすごく良かったです。どんでん返しが気持ち良かったです。

気づいたらコンプリート。無意識の作家買い。どの作品も根底に淋しい感情が流れている気がする。そこが私的に魅力的なんだと思う。こちらの作品なんて、それが全面に押し出されていて切ない。でも、ハッピーエンド。最初に得た感情ってきっと、忘れない。理由の無い好意はないね。

SFBL。上野先生の書かれるお話は他にはない空気感があって、大好きです。二人の距離が縮まっていく時の心の機微が表情やしぐさに表れてるのがすてき。上野先生の絵が大好き！