レビュー一覧

ひとつわかったことは、ヒロインとヒーローの魅力に差があり過ぎると不快感が増すということ。ハイスペックなダニーが優しくて誠実なのに比べると、ブルックがあまりにも自立してないし能力もないし図々しさばかりが目立ってなんだかなぁ…(^^;)無計画に結婚して失敗して調子に乗った軽い女にしか見えないよ。感情移入しづらいっす。依存してるだけやないかい！けど、絵が可愛いので許せる。カルの真意が知りたかったかも。

ハーレクインとしては読後感が大分切ないです。ブルックも生い立ちや事情からして誰かに頼りたくとも頼れずに生きてきた不器用さがあると思いますし、ダニーの葛藤もわかりますし、カルも最期に連れていた女性が出会ったころのブルックと年が合致する所見ると……。作家さんがその辺しっかり描いてる分、読んだ後「うーん」ってうなってしまいました。完全な読後感の良いハッピーエンドがお好みの方にはおすすめしませんが、たまの変化球を求める方にはおすすめです。

この作家さん、大好きなんですが、この話は、うーん。都合良すぎ。棚ぼた過ぎて、好きになれません。主人公も。

この作家さんの作品は嫌いではありませんが、他の方もレビューに書いてらっしゃる通り、主人公のお二人に格差があり過ぎる割には何故かトントン拍子に全て事が何も取り柄のないヒロインにうまく運び、読後にかなりの不快感が残りました。全くもって彼女の魅力が分かりませんし、子供を二人抱えて仕事もないシングルマザーが、急に亡くなったばかりの元旦那の親友に乗り換える術に、「どこにでもこう言う風に、何事もうまく乗り切るずうずうしいタイプの女っているよね。。。」と、つい冷ややかな目で見てしまうのみでした。

この終わり方、すっきりしないですよね。それまでの展開はしょり良かったのに、え？？これで終わり？と残念でなりませんでした。そこで原作読んでやっとモヤモヤが消えました。あちらの方がモヤモヤは薄いですよ。でも、ヒーローかっこいい！すごい大きな愛情をヒロインにそそぐところがツボでした。

ヒロインの亡くなった夫が自分勝手すぎる。それを許していた周りにも責任はあるんだろうけど、散財し過ぎでしょ。ヒーローはヒロインのどこに惹かれていたのかわからない。

ヒロインの亡き夫は結局、ヒロインの事をどう思ってたんでしょうか？ヒロインが頼りない感じなのが微妙です。

ヒーローがヒロインに思いを寄せているからって、なんでヒロインと子供たちにあんな仕打ちをしたんだか。ヒロインにわざと何一つ残さずに自殺？なんかそのあたりがハッキリしないのでモヤモヤです。

評価するのが難しい作品です。ロマンスの観点からは、精々星3つかも知れません。ヒロインの魅力が今ひとつ伝わり難いし、ヒーローも殻に篭ったままの印象で、凄くいい男なのは判るんだけど、自制心があり過ぎて物足りません。しかし、人間ドラマとしては、かなり面白いと思いました。何より、ヒーローとヒロイン夫の関係が謎めいています。ヒロイン夫は妻を愛していたのか、所有権を侵害されたと思って牽制したのか、だったら死ぬ前の1年間の破天荒な暮らしぶりと裏切りは何なのか…。余りにも分からなくて、死期を悟って遠回しに譲ろうとした？（でも事故だし…）とか、実はヒーロー夫は無自覚な同性愛者では？とまで勘ぐりましたが謎は謎のまま。内省的なヒーローが、折々に親友の幻と対峙するシーンの方が、ヒーローとヒロインの関係よりもずっと気になる始末（笑）。恋愛方面はハイハイ、意外とスルスル行ったね良かったね〜程度の感想でした。しかしヒロイン、やっと職を得たばかりであのデカい家に引っ越しを考えるとはチャレンジャーですな。普通はもっと職場に近いアパートとかじゃないの？オーストラリアってこんななの？と首を捻りつつ、その他にも散見される辻褄の合わない所にも目を瞑って、花津さんのがっしりした黒髪ヒーローとワンコの可愛さを堪能した結果のえこひいき評価です。

ヒロインの亡き夫、性格悪いです。親友が自分の妻であるヒロインに思いを寄せているのに気がついてヒーローに対して牽制するのはわかるけど、そのあとヒロインや子供達をほったらかして不倫して、挙げ句に事故死の破産なんて。ヒロインがヒーローに惹かれていくのにもう少し納得できるような何かエピソードがあればなぁ。