レビュー一覧

タイトルと内容が全然合ってないですね。ヒロインのような自己犠牲の、とことん尽くすタイプは、男を駄目にします。駄目な男しか寄ってこないし、彼女といることによって益々ダメ人間になります。元夫然り、今夫然り。車の嫌いなヒロインがレースカーに乗るというのも、一見彼女が変わろうとしているように見えますが、これもヒーローのための自己犠牲です。この二人、こうして生きて行くんだろうな…

外見はおとなしい感じなんだけど、困難に立ち向かっていく性分の女性です。ただ、男性はなぁ…。異母妹引き取ったりしてるし、家族に対して愛情が無いとは思わないけど、妻が危険な事はしないで欲しいというとぷいと背を向け、妻が歩み寄ろうとわざわざ嫌いな車に向き合う努力をするととたんに「君のその前向きな戦う姿勢が大好きだ」　　なんて手前勝手な男！そういう自分は妻のために何か一つでもしたくないことを克服する努力をしたのか。いけ好かない。

うーん…。何だかなぁ…。ヒロインは内助の功タイプでして。悲運な境遇だったこともあり自己犠牲が強い性格の様です。ネタバレも含みますが、ギャンブル好きやレーサーと言った【耐えて支えていかなければならない】男性に巡り合う運命に戦い挑んで行くのですが…。そうまでして自分を変えたいヒロインの気持ちと、理解されないのは残念だとレースに気持ちを切り替えたのに「君のその前向きに戦う姿勢が大好きだ」と言えるヒーローの気持ちの移り変わりが理解出来ない…。まぁ、それがレーサーなんでしょうが…。私は、ちょっと。消化不良…

ずっと不幸な境遇にあってきたヒロインと、肉親を亡くした悲しみを抱えるヒーロー。ヒロインは、一見強そうな女性には見えないのですが、いざというときの行動力がすごいです。（最後のシーンにはビックリさせられました！）まさにジャンヌ・ダルクという名前にふさわしいです。心温まるお話です。

嫌だと思うことに慣れようとしてまで、大切にしたいものがあるのは素晴らしいことですが、それをこれまで辛い境遇に堪えてきたヒロインに強いたヒーローを、幸せになれて良かったねとは、素直に言えないな。

孤児院で育った環境からか「誰かに必要とされる」ことに自分の存在意義を求めるヒロインは、本当にどこまでも自己犠牲的な献身ぶりで血のつながらない子どもを養子にまでしようとします。そのような気高い志をもったヒロインをヒーローは「ジャンヌ・ダルク」のようだと思うわけなのですが、果たしてこの作品のタイトルは内容に合っているのかしら？「堕ちた」となっているけれど、ヒロインのサマンサは「堕ちて」はいないと思うのですが。まぁ、それはともかく、自己犠牲のヒロインに対してヒーローは自分勝手／自己満足に走り、二人は平行線になりますが、ヒロインが相手を理解しようと努めることによって、ヒーローが変わってめでたしめでたしです。ただ、今回のヒーローのタイプはあんまり好きになれなかったなぁ。

相変わらず、ゆかこ先生の絵は綺麗です。今回は、かなりシリアスなお話だったけど、う～ん、子供の存在が明るくしてましたね。大切な人を失いたくないから、一緒にいたい。なんか、胸に響きました。

久しぶりにキュンキュンしたけど、ラストが物足りなかったです。その後の2人が、とても気になる作品でした。

ヒロインの夫のクズさがページをめくるごとに、これでもかこれでもかと押し寄せて来る。んで最後に実はヒロインとは結婚してなかったんだよって、ヒロインじゃなくても怒り心頭です(๑•ૅㅁ•๑)

サマンサの夫のクズさがページを追うごとに明らかになっていくんですが、ここまでクズか！と呆れました。わたしなら立ち直れないけど、さすがにヒロインは底抜けに前向きで気丈でした。羨ましい。