レビュー一覧

実在の人物が元になっていることは、調べて初めて知りました。結構有名な人のようです。漫画の首斬り朝の人生は、あまりに厳しく、寂しく、実在の三代山田浅右衛門には娘がいたはずで、救われる思いです。孤独だからこそ心を打たれるのでしょうが、娘を持つに至った物語も、読みたかったような気がします。

ストーリーの作り方や構成はとてもいいです。また読みたいなあと思う作品です。

相当脚色されてるものだろうけど凄くいい。実在人物だけどもはや「そういう時代劇」として、侍文化の見どころを味わえる。一方で背景の風俗文化、当時の司法制度や設備についてなど、他の時代ものでは見たことがない内容が色々詳しく説明されて興味深いです。

子連れ狼にもでてきますが、することの特殊性と武士の生き方に完動しました。

小池一夫&小島剛夕の最強コンビの代表作の一つ。子連れ狼とか好きな人にはとってもオススメ。今時の時代劇漫画では味わえない深さ、重厚感があります。これが100円で読めるとかお得すぎです。

罪人の首を斬る仕事をしている主人公、因果なお仕事ですね。それに関わる人たちのやり取りや、死刑になる人の死の瞬間までの話が結構ありました。全部読んだけど主人公に劇的な変化もなかったのでちょっと長いかな。

山田浅右衛門の話は、綱淵謙錠の「斬」という史伝に詳しく書いてあるが、この作品はその話を「絵」の姿で再度 世に示しているものである。処刑人という業の深い役目とそれに伴う様々な苦悩を、典型的な劇画タッチで情感高く描きあげている。劇画の一つの頂点であると思う。

主人公が男のなかの漢。真の侍って感じでカッコいいです。一話ごとに考えさせられる内容で、話しが深い。

なんか…開眼しちゃったかも…やだ、かっこいい…

人が人に裁かれ命を断つ時に、首斬りを淡々と行わなければならない時代と職務の朝の心情を小島剛夕先生の、荒いようで細かい描画で表せており、本の中に引き込まれる作品。首を斬られる者の生きざまも、一話一話あり心踊らされて読み応えがあります。