レビュー一覧

Amazon購入の小池書院コンビニ版第1巻のレヴューと、二重投稿になってしまいますが、一言。1970年代の小池&小島作品なので、エロ&バイオレンス風味はあります。ただ神田たけ志氏作画の御用牙に比べると、だいぶマイルドな味わいです。子供を授かる前の若夫婦間の微妙な心の綾も、絶妙な味わいの描かれ方がされていて愉しい作品です。紙書籍をあえなく絶版の、小池書院様の扱いが恨めしいです。

首斬り朝で人気が出たからスピンオフになったのかなあ等と考えていました。陰鬱な展開も多いのですが、傘次郎、新子とも性格が明るくて読後感は悪くなかったです。最後の話、赤ん坊の松吉が可愛かった。今の漫画にはない可愛さですね。

話の展開と画のタッチが合っていて、雰囲気が出ていたと思いました。登場人物のキャラクターが明るく前向きなので、救われました。最後に赤ちゃんに「親」ができて良かったです。

この題名の主人公とは別に、首切り役人が出てきます。ただここに関連性はなく基本的に一話読み切りです。人が死ぬ話ばかりな内容とセリフが長いのがいただけませんでした。

知らなかった江戸の裏社会の様子がよく描かれています。

江戸時代の風俗が詳しく描かれていて面白かったです。絵が線が多過ぎてみづらかったけど。