レビュー一覧

川原さんの作品は文字数が本当に多いので、電子で読むのはなかなか厳しいかもしれませんが、サンプルで嫌にならなければ絶対おすすめです！表題作の「美貌の果実」は読者投票で1位になった作品だし、同時収録の短編「森には心理が落ちている」「架空の森」も3位、4位になった作品でこの文庫は川原泉ベスト集といってもいいくらいの短編集ではないでしょうか。絵柄やサンプルからはコメディと思いがちですがそこは川原泉、泣かせます！！とにかく読んでみてほしいですね。

文句なし！久しぶりに川原ワールドを読みましたが、全く色あせず、ワールドに引き込まれました。特に、「架空の森」は大好きだったので、読み返すことができて大変満足です。「森には心理が落ちている」も涙しました。改めて、たぐいまれな作家さんだなあと思いました。

川原ワールドの全てが詰まってます。笑いあり、シリアスあり、そして哲学あり、ただちょっと字が多いので、慣れるまできついかも知れませんがとにかく、面白いです。

懐かしですね。まだ雑誌の頃に良く購読していた作者さんで久しぶりにこの作品を読みました、今でも楽しく読めて良かったです。

ワインやフルーツの豆知識満載！楽しく学べる、そして忘れない！昔読んだきりなのに、ちゃんと覚えてました。ストーリーもほのぼので好き。

いや〜懐かしい！今でも泣けるしほのぼのできる。嫌な気持ちが全く残らない。名作だと思います。こんな世の中がいいなぁ

カーラ教授の作品の中で一番好きなのが同時収録されている『架空の森』。あらすじも紹介されてないので、どこまで書いていいのかわかりませんが、この作品のレビューを書きます。（分かりずらいので一応）最初に出てくる人物は少年ぽいけど女の子です。最後のシーンは照れ屋で(人間同士の)キスシーンや告白シーンを描かない、カーラ教授作品にして一番ロマンティックな恋愛シーンだと思っています。ちょっとシュールな感じがしますが、このシーンが大大大好きです！初読する方にお願いしたい。どうぞ、胸に湧き上がる感情をゆっくりゆっくり味わうようにじっくり時間をかけて読んでほしい。その感情は『川原泉』の作品のみが引き出せるのだから。

嫌になるほどの小さな文字と決してお上手とは言えない絵柄ですが、川原さんの作品はどれもが哲学的で引き込まれてしまいます。特に「美貌の果実」と「笑うミカエル（オペラ歌手の回）」では、ホロリと涙が出てしまいました。下手をすると説教じみたただの薀蓄漫画になるところを、絶妙なセンスで特別なモノに仕上げてらっしゃると思いました。もし絵柄で敬遠してるのであれば、機会があれば読み切りの話を一話通して読んでみて欲しい。ハマる人はがっちりハマってしまう、不思議な魅力を持っている作者さんです。

昔の作品全部好きなので、どれが１番おすすめ、ということもありませんが、この本はわりと登場人物も多く設定も賑やかで、初めて読む方には手に取りやすいかもです。

軽く、のんきに、深刻ぶらず、妙に文字数多く、でもどこか切なく、心に残る。そんな川原漫画の魅力がこの本にもぎっしり詰まっています。「愚者の楽園」から順に、農園・牧場・ワイナリー・道場・森（森の主が亀）・パセリ畠が舞台です。