レビュー一覧

これが2020年の最新作品だと言うことにちょっと戸惑い…というのは、恋愛のベースになっているのが“間違いメール“”メールのやり取り“と言うところだからでしょうか。コミュニケーションツールとしてはメッセージアプリやスマホのテキストが主流になっていて、メール…しかも携帯のメール（MMSというのでしたっけ）！と言うところがちょっと古臭さを感じてしまうと言うか。メアドの“ブラック”“ホワイト“と言うHN（ゲイである事を打ち明けるような仲の友人に渾名とかじゃなく敢えてこんなヘンテコな名前をくっつけるんだ？）“ヨイ“（よも・いおり）とか“オリ“とかだったらまだわかる）や二人の文体も古めかしい。一穂ミチさんの作品にも間違いメールから始まる交流（恋）というのがありますが、あちらは2013年の作品だものなあ。まあこの時代に敢えてMMSでのやり取りというのが味があるのかもしれません。ここで最初に引っかかってしまったからか、男らしく頼れる大人である四方が「恋情を抱いていた年下の部下の携帯メアドを手に入れて（履歴書見たの？）同性愛に対する考えや好きなものを調べるためにわざと間違いのふりをしてメールを送りつける」「（好きな人がいると言っている）卯月を出張と嘘をついて良いホテルまで取って口説く準備をする」と言うのが姑息だなあ～、まさにブラックな策士じゃん！と感じてしまいました。卯月が間違いメールを無視して返信して来なかったら何か別の手段を考えたのか？卯月の好きな人が四方じゃなかったら、大阪くんだりまで嘘の出張で行ってグリーン車に高級ホテルでお断りって、その後も一緒に仕事をしていくのにペーペーの卯月にとっては仕事を辞めるくらいの気まずさじゃないか～　そこに先輩としての大人の気遣いは無いのか？なんてネガティブに捉えてしまいました。あと後半に登場したサブキャラの毒が強すぎて、ヤツをギャフン（死語）と言わせることが出来ずに引っ掻き回されて退場されてしまったので、かなり後味が悪い～　これは火崎さんの描写が上手だからって事なのですが、こいつの印象が強すぎて恋愛成分が薄れてお仕事BL気味になってしまってます。四方のキャラとモンスター・サニー（爆）のアクの強さでー★とさせていただきました。

いまいち攻めが好きになれなかった…。探りを入れるのは理解できるにしても、告白の際の行動が謎でおかしすぎる。上手くいかなかった場合の相手の気持ちも考えて…？？受けはいい子だけど、健気な頑張るヒロインになってしまい、だんだんBLに思えなくなってきました。ストーリーはすごくソソられたんですけど、惜しい。エラそうでごめんなさい。

紙書籍で購入。火崎勇さんが好きなので購入したのですが、この本、火崎さんでなければ、前半も後半も読み飛ばすか、途中で読まなかったと思います。特に後半は嫌なキャラが出てくるし、読むのがしんどかったです。

もう～♪あまあまでした(笑)…これだけ寄り添って甘やかされたら…ねェ～♪・・・今回の受け様の真面目さ故の抱え込んでのぐるぐる感！う～んそうなるかな…‥甘えたいのにでものジレンマ・・ それに対して攻め様が大人の包容力で…でも時に子どもじみた独り占めしたいと…だからこそ相手の気持ちを慮ってのジレンマ・・うん！大人同士の恋愛模様でした。

ノスタルジックな少女漫画っぽさを惹かれて購入しましたがとても綺麗でした。とってもおすすめの一冊でした。

読了感が悪くないお話でした。あとがきに書いてあった設定の続きが読みたいなぁと思ったなあ。恋のライバル出現しバチバチッってのもないし。学生さんはいったい何しに来たんだーって感じでした。終始、穏やかに安心して読めるお話ですね。

ブラックとホワイトの名前設定からして、ちょっと鳥肌でした。火崎先生大好きなのですが、この作品は最後まで読めないかも。

間違いメールからメル友になりその相手が好きな人だったとは！とベタな設定でしたが、結構面白かったです。