レビュー一覧

身近で中学生の連続自殺があり、もうどうしたらいいのか全然わからなくなり、なんとなく手に取りました。リアリティなくフワフワした妄想の続きを話しながら実行に移してしまうのは、すごく生々しかったです。現実でも本当にそんな感じで、死ぬ理由が確固としてなかった子供たちが、ノリで連続自殺をしたのを見たばかりなので、殊更痛い描写でした。思春期の子供は本当に怖いです。取り返しのつかない恐ろしいことを平気でやる力も知恵もついてます。「中二病をこじらせた子供達が・・・、」等周囲では言われているのですが、それがどれほど馬鹿でみっともない愚かな行動なのか、その話題を禁忌にするのではなく、積極的に馬鹿さ加減について当事者年齢の子どもたちにインプリントしてゆくことしかできないのかもしれないな、と漠然と思いました。こういう馬鹿をする子供達が一人でも減りますように・・・。

一酸化炭素中毒になりかけたことある。冬に障子を閉め切った囲炉裏のある部屋で頭痛と目眩、気が付いて換気をしたが気持ち悪さはしばらく続いた。楽にいける方法なんてなかなか無いのだろう。助かっても後遺症が残れば更に生きるのが辛くなることだろう。若さがあれば卒業して環境が変わるまで、今の幸せを少しでも掻き集めて、何とか生き抜く方法を見つけて。。。と願うばかり。この作品がきっかけで思い直す人があればいい。

家族に余計な心配かけたくない、と黙っている人ほど後で問題をこじらせてるような気がします。親子の思いはお互いにこんなにも伝わっていないんだなと思います。

いじめ問題について、かんがえさせられるような作品だとおもいました。