レビュー一覧

設定だけ見ると「才能のない主人公が努力で無双してる」ありふれた話のようですが、周りとのずれがシュールで笑えます。最近読んだ本で一番面白かったかもしれない。

私はロアンヌをパリィする。3巻ぶっ通しで読破中、変なテンションに落ち入り真夜中に禁断のお菓子を貪り食べてしまいました。私にだって使えます。パリイ。パリィパリィと本と一緒に一箱完食してやりました。本もお菓子も心ゆくまで堪能。どちらも軽くて美味い。実に、中毒性ありでした。パリイ。

いやー、無自覚過ぎる…というか物事を知らなさ過ぎるというか。主人公が少しお馬鹿なんではと心配してしまう設定でした。人としてはとても真っ当で、それが沢山の人達を惹きつけていくので、これから先、どんな人間関係をつくって物語を盛り上げてくれるのか楽しみです。

主人公は、ある部分で、決定的に才能がないのは確かだが、諦めずに、馬鹿なほど、努力に努力を重ね、欠落している才能部分はそのままだが、それ以外が、神がかり的に超越してしまっているのに、才能が無い部分に拘りすぎて、未だ自分の弱さに嘆いている。流石に一般人よりは強いと思ってはいるようだが。物語は、この主人公と、主人公以外の人々の視点で語られており、そのギャップが楽しい。

主人公ちょっとおバカで抜けてて天然無自覚で面白いです。

努力と慈愛の塊である主人公を応援したくなります