レビュー一覧

前半と後半で別の小説に変わってしまったのかと思うくらいの変化があります。前半は彼女が欲しいと駄々を捏ねる幼馴染みに付き合って爽やか紳士なイケメンがデートの手ほどきをするほのぼのターン。後半はそのまま練習と称してキスからエッチへ手取り足取り腰取りの手ほどきエロエロターン。しかしここに罠があり、爽やか紳士どこ行った？二重人格か？と思わせる程のジョブチェンジをしてみせたヤンデレ執着攻めによるハードでダークなHに、受けは受けで初めてにも関わらず一夜にして処女ビ○チへと変貌を遂げる始末。こんな展開誰が予想したよ？ここは真面目な雰囲気で告白からの恋人へ昇格→甘々いちゃラブエッチへの流れでしょうが。なんで初めてで潮○き・結○攻め？なんで元爽やかは「ほら！イケよ！イッちまえ！」なんてオラオラし始めるの？なんで受けは「おぉ、おっ……」なんて可愛くない喘ぎ声なの？最初のほのぼのどこ行ったの？エロさを求めてる人には良いと思うけど作品紹介に必要な情報が入ってないのはひどいと思う。表紙詐欺ですわ。

１日数ページずつ読める別サイトで途中まで読んで続きが気になりこちらで購入。彼女ができたことのない弥里(受)がモテたいと言うので幼なじみの寛貴(攻)が「俺とデートしてみようか」と提案。ここまで十数ページ。あとはスパダリ寛貴が映画やショッピングやディナーとスマートにエスコートしてくれて楽しい反面、寛貴は彼女にこんなに優しいのかとモヤモヤ…。寛貴はそんな弥里がお酒に酔ったと勘違いし自分のマンションへ連れて行く。その後はキスの練習からの初エッチ☆これがかなりのページ数。というか１冊のうち後ろ半分はほぼこの初エッチと翌朝の２度目エッチです。ライバルどころか、登場人物はこの２人以外、服買ってもらった時のお店やレストランの店員さんくらいかも。ある程度予想できてましたが、寛貴は幼稚園の頃から弥里が好きで世話を焼き甘やかせつつ、周りからも異論を挟ませない立ち位置をキープするために努力をしてきたようです。そんな腹黒スパダリは好きなんですが、弥里は無自覚で甘やかされいて、困ると寛貴を頼ったり周りの友人に彼女がいるのに自分には出来ないと焦りつつ大した努力をしてなかったり。あと初エッチでグズグズになった弥里が「抱っこして～」と赤ちゃん言葉になる場面があり、そういうナヨっとした感じの受が苦手な人には合わないかな、と思いました。あと寛貴がエッチの間に「あくまでも練習」のスタンスで「女の子はここをこうすると喜ぶ」みたいな感じで、優しいんだけど結局「好き」とは言わないので、気持ちが通いあったイチャラブが好きなので★１つ減らしました。

うーん。攻めが爽やか腹黒なのはわかってましたが、爽やかが剥がれすぎかと。ちょっとそこが残念だったのと、喘ぎがちょっとお下品だったかなー？(笑)