レビュー一覧

タイトル通りでした。この、微妙に、上手いけど古く（いい意味ですが！）感じる絵が、すごく、合ってます。時代が今のようでもあるし、昔のようでもある。あと人の顔が、ちゃんと成長したところがあってすごくよかった。最後の大団円がＨＱすぎてうーん、ってなったので☆を減らす・・・けどもう一回は読み返したい。

絵は、文句なしで好きです。ヒーロー、ヒロイン共に子供だったのですね。はじめは、ただのわがままな、苦労知らずのお嬢様だと思えたヒロインでしたが、何もかも失った後のヒロインの努力には、尊敬の念を覚えます。大人になり、再会した二人の今後は、幸せなものになると確信出来る終わりです。

若さゆえの頑なで激しい愛が、成熟した大人の愛に変わっていく。ヒロインの成長ぶりが読みごたえある。

塩森先生、昔大好きな漫画家さんでした。今も当時と変わらずしっかりとした画力、丁寧さでお話がストレートに伝わって来ます。お嬢さんだったヒロインがこれでもかと全てを失い、一人で歩く決心はスカーレットオハラのように堂々と潔く満点以上の素晴らしさでした。後半再会してからがヒーローは中途半端で、ヒロインの誤解もありきたりになってて…。なんだか残念でした。愛してると言うだけがハーレ的ハッピーエンドじゃない！と強く思ってしまいました。でも読んで良かった。次作も期待します。

いい話なんだけど，物足りない。最後はめんどくさくなった。

想いあっていても、若すぎてすれ違う2人が切なかったです。別れた後も、お互い腐らず努力して、特にヒロインは偉かったなと思います。再開後もお互い責め合うことをせず、対等な関係になれた。あの別れも必要だったと思わせるラストでしたね。

塩森先生のクラシカルな絵が美しく、ヒーロー、ヒロインは共に美しく魅力的でストーリーに合っていました。富豪の娘のヒロインと貧しいヒーローが駆け落ち同然て結婚したが、ヒロインの流産によって別れてしまう。ヒロインはその後親に死なれ不幸になるが努力して自立する。ヒーローは成功して偶然ヒロインにあい元サヤにと言うお話です。

育ちや環境が違う為のすれ違いはありがちですが、別れてもその後の彼女の動向を調べもしないで偶然会うにまかせた主人公にはちょっと不満が残りました。

ヒロインが素敵です。前半のいかにもお嬢様といった感じが、ヒーローとの別れ、両親の死別を通して強い女性に生まれ変わり、自分の力だけで会社を立ち上げるなんて並み大抵のものではなかったでしょう。偶然がもたらしたハッピーエンドだけど、ヒロインの想いが報われたのと、塩森先生の綺麗な画に星はこんな感じで。

なんだかんだ言いながらもヒーローはヒロインから逃げ出したという事ですよね。お金持ちになって鎧をまとったから改めてと思うと狡さを感じます。