レビュー一覧

原作のあるハーレクインとは思えない程の、山口美由紀先生らしい優しい素敵なお話しでした。 自己肯定感の低いヒロインが出てくるお話は時に鬱陶しいのですが、この作品は優しさに溢れていてキュン死しそうなくらい。何度も読み返したくなる作品です。

大まかなストーリーは原作とそう違いは無いのですが、全体的に原作よりコミカルな話になっています。特にヒーローに「仮面の女」の正体がバレる場面が原作だともっとヒロインはヒーローから罵詈雑言を浴びせられていたのですが、コミック版はその辺は控え目になっていて、作品全体のコミカルなトーンを余り崩さないようにされています。また原作では終盤ヒロインはヒーローからのプロポーズを一回断って、ショックを受けたヒーローが街を出ていこうとするエピソードがあったのですが、コミック版はそこまで揉めさせていませんし、最後のプールサイドでの呼び出し話も原作ではヒーローがドッキリを仕掛けられていたのですが、コミック版は逆にしています。コミック版はヒロインもヒーローも原作以上に可愛いらしいキャラになっていましたし、二人がお互いに惹かれあう展開も原作以上に説得力のある流れになっていて良かったです。ただヒーロー兄ジェイソンは原作では仮面の女の正体を実は薄々知っていた、とか、後半騙されたことを訴える弟に対し、ヒロインが嘘を付いた気持ちを察してやれと諭すエピソードや、逆に終盤弟からの求婚を断ったヒロインに怒ったりするエピソードがあったのですが、コミック版の彼は終始妻ブレンダの横にいる木偶の坊キャラだったのはちょっと残念でした。

山口先生のデビュー当時からの年季の入ったファンです。キャラが生き生きして、（この作品には出てこないけど）悪役すらも可愛くしてしまう作風は素晴らしいと思います。カラーも相変わらずのステキ色。山口先生の大人作品が読めて幸せでした。

良かったです。傷つきながらも前向きに明るく頑張る主人公達が愛おしいです。個人的に自分に自信のないヒロインがツボにはまり、ちょい泣いちゃいました。幸せになって欲しいな。

ドタバタコメディと思ってみれば面白いかな。あまりにドタバタ過ぎて苦手かも。もう少し落ち着いて読めるところがあればなぁ。内容は優しいストーリーなので好みの問題かな。

確かに、ハーレクインの原作があるとは思えないほど山口ワールドに仕上がっていて優しい素敵なお話しでした。ヒロインがもう少し愛らしい顔立ちのほうが好きだなぁと感じたけど、確かにいろいろと自己評価の低い原因を抱えている「冴えないカーリー」と言うならば、あれぐらい堅めのほうが説得力あるのかも。

原作好きなんですが、コミック化が山口さんでなお好きになりました！　テンション高いというか元気というかめいっぱいに動いてる感じがすごく好きです。

感想としては………はぁぁぁ、面白かった！です。漫画家さんが少女雑誌描いておられる時から知っていますが、意外とﾊｰﾚｸｲﾝも合う…今回の作品は特に良かったと思います。

仮面、プレイボーイとマジメヒロイン…とハーレ定番のシチュエーションですが、丁寧に２人の心情が描かれていて、気持ちよく読めました！

山口美由紀さんの作品は学生の頃よく見ていたので懐かしくなりました！でもまさかHQに出るとは驚きました！お話自体はコミカルな部分と涙ホロリもあり楽しかったですが、ページの関係か、カーリーとタイラーが惹かれ合うところとかラストを急ぎ足出なければ、読んだあともっと余韻が出てくると感じました。一度どん底に落ちて這い上がるのはなかなか大変だったけどその分カーリーには幸せになって欲しいですね。