レビュー一覧

この二人、その後どうなったかなと心配（？）してました。二人の関係が何なのか、がメインのお話。なのですが、二人のぎこちなさや悩みが前作から4年後のそれじゃないだろう…と私は軽く驚いてしまいまして。ついでに言えば相手に特別扱いされて赤面し挙句ホテルに誘うとかですね、それは理想を描いているのかもしれませんが、私は逆にこの二人は4年間何をしてたのかと訝ってしまいます。これが半年とかせいぜい1年後だったらわかるんですけども。そこはぜひ奥行きを感じたかった作品です。すみません。とは言えグッとくるシーンもいいなと思うセリフもあったので4にしておきます。

今回も、良かったよ。好きって言葉の重みと、田舎で白い目で見られるとかあるけど、親に認められた関係でパートナーシップ制度まで取得するカップルなんて幸せだと思う。いつかきちんと婚姻の形が同性カップルでも取れる世の中になって欲しいと思った。

「好きと言いたいけど言えない」今更な大和に対し、怒った理由は言う・自分からちゃんとアクションを起こす。そんな光臣はエライ。この夫婦、受けで持ってる。「休憩してく？」も可愛いな。長く付き合うほど照れ事案かも…国道（か県道）沿いなのも田舎あるある笑。今作はパートナーとして関係性を確立という話と、大和の告白モダモダの並列進行。そもそも「好き」は何故「今言えない」のか。自信がないからか？と自問してるように、根っこに「愛し・愛される」事に対する自己不信があります。男同士とか、周りにどう認知されるかとは別案件。光臣の不安とちょっとズレるんですよね…でも終盤、一緒くたになってる感あり。あれ…？と思いつつ、似たトーンの感傷と昇華に「もうそれでいいや」と読み終えました。正直、大和に関しては前作でカタがついた問題では？と思う部分もあって、もっと違う題材での二人が読みたかったな…というのが本音。次作があるなら、もう内省タイムはお腹いっぱいなので別腹を満たす彼らをぜひ。指マメのタッチからのベッドシーンは、らしくて好きでした。ガッツリ系をこの二人で見たいと思わないし、品が良くほんわかしてベストマッチだと思います。

控えめに言って神です。あまり他のBLでは触れないパートナーシップ制度だったり、将来を見据えて2人が歩んで行く姿がもう…(語彙力)BLにおいてエロを否定する訳ではないですが、直接的な描写無しで、それでもこんなに見ていて興奮するしぐさや表現があったのか！と作者様の技量を感じました。個人的に光臣の性格がたまらなく好きでした…勝気な美人って感じで男らしい所もあり、ほんのりエロなシーンで見せる仕草が何ともそそりますね…大和の温和な性格と素晴らしくお似合いで、2人なら老後まで素敵な家庭を築いていっていれると思えます！作者様ありがとうございました！

続編でした。はっきりいって全然エロなしです。一応男同士のカップルなんだけど全然生々しさはなく爽やかです。だから実写映画化しやすいのかなと思いました。パートナーシップ制度を使って周りにも認められてって感じでハピエンです。大きな事件もなく人間ドラマって感じでした。

1巻はとても良かったのですが、2巻は物足りなさを感じてしまいました。私は2人のエロを見たかった。私はストーリー重視の作品と言えども、エロは大事な大事なBL要素の一つであると思っています。『この2人、エロをするには早くない？ 何も最後に無理矢理エロを入れなくても……』と言った感じの作品も苦手ですが、コチラの作品のように、明らかに致しているのに描かれていない……と言った作品も、不自然さを感じます。月並みな言い方ですが、心も身体も繋がっている2人を見て、幸せを感じたいのです。ココミさんはガツガツ激しいエロを描く作家さんではありませんが、「ひとつあかりの下で」では、なかなか素敵な.エモい表情のエロを描いておりました。ああいった優しさもありつつ.ちょっとの激しさもある…といったエロを入れても、何の問題もない2巻だった…と私は感じたのですが…。映画化が関係しているのでしょうか？？？ 映画化されるから2巻が出せて、エロは抑えられたのかなぁ……と感じてしまいました。

あ〜、この二人の続きが読めて幸せです！ほっこりしながら、じんわりとあたたかくなる作品です。イチャイチャ感は増してますが、そこまでエロくないところもいいですね。癒されました〜。

二人の関係がそこそこ噂になっていると、田舎だともっとつらい日々になるような気がするのですけどね。理解してくれる家族や友達がいたとしても、他人の心ない言葉に傷つけられることがもっとあると思う。パートナーシップを宣言するというのも、田舎だとそれは幸せなゴールじゃなくて、茨の道のスタートのような気がします。そういうのがあまり描かれていないのが、おとぎ話的だなと思います。

星4でも良かったけど…悪くはなかったけど、他キャラの人物像も薄いかな。両親も友人も皆んな良い人で固まってるから、他作者であるような脇役も好きになる！感がない。あと、光臣が会社辞めた理由も、もっと具体的にエピソードがあれば、確かに上司も心配で来ちゃうわ、って上司のキャラも引き立ててただろうに。うーん、終わり方は悪く無いけど…けど、なぁ？

前編だけではほんのり足りなかった物足りなさがこちらの続編で解決しました！！パートナーシップ制度も、田舎の雰囲気もまだまだ難しいことの方が多い世の中ですが、「幸せにしてあげられるか」なんて理由がなくても「2人でいられたら幸せ」と思える人と出会あることの方がずっとずっと奇跡的だと思うので、この先も仲良く歳を重ねて行って欲しいなと思います。