レビュー一覧

異世界オメガファンタジーです(合ってるのか？)です。よくある物語ですが、オメガが大切に扱われているのは好感がもてます。

オメガバースとしては、独自の設定ありのファンタジーです。題名からも、主人公がオメガとして開花するのはわかっているのですが、その過程が楽しかったですね。酷い人もでてきますが、おどろおどろしくはなく、綺麗目な描写が多いので、爽やかでよかったです。あ、でも薄幸不憫受けなので、主人公に対する酷い扱いが苦手な人はご注意を。結果はハピエンだから、途中は過激でも大丈夫な方にはお勧めです！(私基準では、まったく平穏な運びで、可愛い読み心地でしたが…)挿絵も綺麗で素敵でした！攻め様が主人公がものすごく「にぶい」と気付く下りが楽しかったですね。そりゃーもう呻っちゃうよね（笑）

オメガバースの世界観を存分にいかしてるなぁと感じました。

王族と番わせるためにオメガが大切に保護され、一定の年齢に達するとお城に献上されるお話しなので、オメガだから酷い扱いを受けるといった描写はありませんでした。結局はこうなんだろうなと思って読んでいたので、結末も安定のオメガバースもののハッピーエンドでした。思惑あっての事とはいえ、衆人環視の元であんな事をされても王子の事を嫌いにならならなかったのは…出生のせいとはいえ健気過ぎて…うーん。しかし、だんだんと溺愛されていく様子はなかなか良かったです。

サラッと読めます。悪役もいて一悶着あるけど、なんとなくスッキリしない幕引きに感じました。48hレンタルで充分かな。

オメガバースは、悲惨な扱いのオメガが多いけれど、このお話の舞台では、一見、神子として大切にされている。でも結局、自由も意思も持てないから、人ではなくモノと一緒だけど。第一王子のレイは、嫌われ者として振る舞っているけれど、本当は誠実で優しかった……でも、いくら暴君に見せようと思っても、あのシーンは問題だよねー。羞恥心皆無、ただの変態。主人公のセリンが、かつて人間として扱われた事がなかったから、我慢できたけれど、普通だったら、精神的に壊れそう。神官たちが、とても狭量な考えを持っていて、その為に生まれた時から差別されていて、セリンがかわいそう。お話は、よくあるパターンかな、と思いました。

キャンペーンで安くなっていたので購入。この作家さんの執着溺愛攻&不憫受が好きなんですが、今回はちょっと違ったかも。攻がいつ何きっかけでそんなに受を好きになったのか…謎でした。

健気受けが好きな人は好きなお話だと思います。無能で気弱な父王＋権威欲が強い王妃＋王妃に対抗心を持つ神官長＋神官長に言い含められた出世欲が強い神子…という無能＋欲深さの悪い相乗効果で辛い思いをして来た第一王子のレイと下働きのセレン。王妃に過去まで遡って悪事全ての責任を取らせたのか気になります。神官長にももっと重い罰が下っても良かったと思います。セレンとヨシュアの会話が可愛かったり切なかったり…。この2人は愛する人とずっと幸せに暮らしながら絆は途切れないのだろうと思うとホッコリします。レイが無意識に無償の愛を示してくれたセレンに恋をした辺り、ちょっと不器用だけど喜ばせたくてレイなりに一生懸命な様子にニマニマしました。もう少し後、子供が産まれるまで読みたかったけどきっとヨシュアは嬉しくて泣いてはしゃぐのだろう、レイは過保護が加速するんだろう…と想像しています。

カッコいい攻め、健気な受け、優しい親友、変な人たち。魅力的なキャラクターで、中だるみせずさらっと面白く読めました。確かに、後半一気にまとまってしまって、え？！そうなの？！となりました。父親の設定はいらなかったのでは？もっとカッコいい父親想像してました…。そこは残念でしたが、キャンペーンだったので、王道オメガバースシンデレラストーリーで満足です。

読みやすいストーリー、ある程度増蔵が付く結末だけれど、その過程の恋に鈍い受のセレンがかわいいです。そしてセレンの友達のヨシュアもイラストにはないけれどきっとかわいいはず。後半セレンの出生の秘密とかあってそこにつながるのかという部分もあり、楽しめました。