レビュー一覧

山や草木の描写、食べ物の描写、細かく丁寧で雰囲気が良く、素晴らしい！と思います。攻めも受けも狼のミツも魅力的でした。でも合わなかった…orz。説明もなくいきなり始まる物語…。不老不死の男性を淡々と受け入れる八潮…。そして何故か？予定調和になんとなく惹かれ合う2人…。あまり多くを語らない作風の作家さんなんだろうケド、2人が好きになった理由だけはモノローグできっちり見せて欲しかったです。あと、引っかかる所が何箇所か有り、物語に入って行けませんでした。特に、八潮の一人暮らしの理由が……。あんな両親、有りなのかなぁ？ そして手の込んだ料理の数々。流石に饅頭を積極的に手作りするDKは想像出来なかった。ばあちゃんの手伝いで……とかだったら解るんだけど…。自然豊かな山で暮らしているなら、川で釣った魚を塩焼き…ぐらいの方が、男の子っぽくて良かったと思う。八潮くんは女の子の方がスッっと読めたかも…。それと、ありがちな設定だけど、ミツ×八潮の方が素直にスッっと入ってくるストーリーだったと思う。 個人的に猫のしっ◯カエルの◯を思い出してしまい、BLなのになんか凄く女性的な雰囲気が合いませんでした。

いろいろと作者様らしい作品だったと思います。ハレとケ。そして不老不死のモノノケ。どこまで本気でどれが冗談か、のらりくらりかわすような作風で先が見えないのでまずは不安になっちゃうんですが…下巻から読みはじめたかと思ったくらいで。ただ作風と内容は合っていて、雰囲気あります。下巻は意外にも不老不死のトキと恋愛や性的なことに関してはピュアで無知で鈍感な八潮の、体格差好きにはたまらないしっかりBL。八潮からすりすりしちゃうのとかやばいでしょう…理性崩壊して当然だ～！とめちゃくちゃドキドキしてしまいました。ラストも素敵。問題は残っていたとしても、私はあのラストシーン良かったなと思います。

灼さんの新刊楽しみにしていました。山、モノノケ、ハレトケ、独特の雰囲気でほんと灼さんらしい世界。八潮とトキのふたりののんびりしてるような、核心にはなかなか触れない日常。このふたりにどれくらい萌えるかで感想が変わってくるかもしれません。登場人物がほとんどいないし特に何も起きないので、2巻まとめて読んだわりには満足感が薄いというか…萌えたけどね笑という感じです。3か4か迷いましたが、2巻分のストーリーとしての読み応え、という意味で☆3です。灼さんの独特の世界観好きなんですが、次はリーマンとか雰囲気じゃないリアルなものも読んでみたいです。

すごく好きな作品です。すごくささる作品に久しぶりに出会えたなーという感じです。ケガレとハレがキーワードになっているのでしょうか。設定が難しい話なのかと思いましたが、そんなこともなく。二人の会話もおもしろいです。八潮とトキが、日々を生きていくなかで、日本の風習や習慣を大事に生きていくのがとてもよかったです。作者の独特な作風ではありますが、大事にしたくなる１冊になりました。

独特の世界観で、ちょっとノスタルジックなファンタジー？でも、雰囲気があって、引き込まれるように読み切ってビックリ。この作者さん、エロなしかと思ってましたが、ガッツリあって、しかもすごくよかった！何度も読み返しています。

表紙とタイトルを見て思ってた話と違っていて良いギャップでした。魑魅魍魎BLではなく、ていねいな暮らしBLでした。ずっと攻めが某○さんに見えてしょうがなかったのですが、諦めたら気にならなくなりました。みっちゃんのこともPちゃんと呼ぶことといたします。淡白なセックスのようでいて実に濃厚で「ありがたやありがたや」と手をすり合わせました。散りばめられた小ネタがピンポイントなので、作者さまと同年代でそーゆーのも楽しめる方向けだと思います。

大学で民俗学の授業をとっていて(1単位だけ)、なんかそういう雰囲気のある作品だなーとおもったら下巻の参考文献を見てやっぱり！と。ファンタジーではあるけれど、もしかしたらどこかでは未だにそういった信仰があるのでは…！？と考えると全部がファンタジーという訳では無いのではと確かに面白いですよね。参考文献が最後にズラった並ぶように、関心のある人には刺さるのかもしれないです。夜中に頭空っぽで読んでいたのでなんだか難しくて、また読み返したいです。

読み始めはストーリーを深く理解しようと構えずに、八潮とトキのポンポンと放たれる会話のやり取りを楽しむ感じで読み進めていくと良いと思います。そのうちスっと話が入ってきました。作者様の絵柄とお話がとても合っていて、しかもエロはしっかりエロい！普段飄々としているトキがふと男っぽくなったり、高校生なのに大人っぽい八潮が照れた時に可愛かったり。ギャップ萌えも満載です。みっちゃん(犬)のもふもふも良かった。上下巻で完結で正解なのかと思いますが、もう1巻ぐらい2人のやり取りを見ていたくなる･･･そんな作品でした。

独特の世界観なのに現実離れしてなく、グッと物語に引き込まれました。愛する人と一緒に過ごすことで人となり、最後は２人で逝けると良いなと願ってしまいます。何度も読み返して見たくなる一冊でした。

灼先生が好きなので作者買いでしたが当たりでした。設定が面白くて引き込まれました。書かない美学みたいなものがある先生なので、1から10書いてもらいたい人には合わないと思います。