レビュー一覧

漫画家さん買いです。津谷先生の時代物は大好きです。今回もキュートなヒロインと、それに振り回されるヒーローがチャーミングでした。ゲスな悪役とゲスなその他大勢が出てきますが、その連中を受けて流して打ち返すヒロインは爽快で、そんな連中からヒロインをサラリと救い出すヒーローはスマートでカッコよかった。脇に控えるヒーローヒロインの家族もいい味出してます。オススメです。

ヒーロー、アイルシャム公爵とヒロイン、ヴェリティ嬢のやりとりが小気味よくて、面白かったです。異母弟バジルの活躍？によりこのカップルが誕生したってところがミソですが、異母弟妹全員と義母のすべてが共犯な気がするのは私だけでしょうか？＾＾見どころは公爵がヴェリティを膝にのせて抱きすくめるように求婚するところですかねぇ。とても情熱的でうっとりしました。津谷先生の絵も構図もいつも素敵ですが、今回のこのシーンはあこがれてしまいます。本作にて唯一の悪役、極悪人トーマスは卑劣極まりないので、彼の地へいく航海の途中で船から落ちてしまえば安心ですのにね。戦地で頑張る方々にお説教や布教する資格なしですから。最後に、このお話は津谷先生のファンなら買って間違いないと思います。

一番目につく原作との違いはヒロインのキャラクターです。原作版ヒロインはもっと怒りっぽい、というか女性が男性の従属物に過ぎない社会の現状にもっと反発していてて、特に前半はヒーローである公爵に突っ掛かるシーンが多かったのですが、コミック版は良くも悪くも天然キャラになっています。ただ、原作はその辺の問題をうっちゃった、なし崩し的な〆になっていたので、コミック版の話の進め方もアリかな、とは思います。また、この作品のキモはヒロインの秘密を知った後の「品行方正卿」公爵の振舞いだと思いますが、コミック版はページの都合もあるのでしょうが、原作以上にスマートな振舞いになっていて、そこが良かったです。コミック版は原作からヒロインの4人の女友達の出番や、ヒーローがかつて妹の1人を失った話や、その時の自分の振舞いが原因で祖父と父を不仲にしたという罪悪感に長年苦しんでいる話などが削られていますが、それ以外の話は大体入っていますし、津谷先生の作風もあって、全体的に原作より明るく楽しい内容になっています。なお、今作ヒロインの女友達がそれぞれヒロインを務める続編があるようですが、現在翻訳がないので翻訳本を全て出して頂きたいですし、いつかコミック化もして頂きたいです。

ヒーローが堅物だけじゃなくて、度量があるところが良かった。ヒロインもじゃじゃ馬だけど、女の子らしいところもあって良かった。

すみません。評価が高かったので読んでみましたが、ビックリするほどおもしろくなかったです。展開もありきたり、いつどこでどこらへんを好きになったのかもイマイチわからず、人物にも魅力を感じず…。　好みの問題と思います。辛口でごめんなさい。

サラリと描かれてますがこのヒーロー、ものすごいイイ男では？真面目で顔良し、男らしいところもあって冷静かつ情熱的で愛情深い。悪役の言葉にも騙されずに、どんな時もヒロインを信じて助ける。ただひとつ面白味に欠けるけど、それを補える妻を選ぶことができる懐の深さ…。紳士たるもの、と自分を律しているのも可愛らしい。パーフェクトヒーロー。まさに理想ですね。

ヒーローの度量の大きさにキュンとしました。ヒロインだけでなくヒーロー弟妹たちも幸せになれて良かったデスね。ヒロインをだました神父への仕返しにはスッキリしましたね。

楽しかった。真面目なヒーローが建前でヒロインとの結婚を考え、それがいつしか本気になって行くのが自然で、読んでいて引き込まれました。津谷先生の作品はコミカルなシーンもあったり、感動させられたりと読んでいて本当に楽しいです。

あたたかなお話です！　ヒロインは明るくてとても素敵な優しい女性です。　素敵なヒーローのおかげで過去から　前を向いて幸せを掴むことができて本当に良かった！　家族みんなで賑やかに幸せに暮らしていくのが見えるようです！

リージェンシー・ピリオドのイギリスが舞台のヒストリカル・ロマンス・コメディ、まさに津谷さんにコミカライズされるために書かれたかのようなお話ですね。真面目（過ぎ？）な美青年公爵と転婆娘だけど賢く優しいチャーミングなヒロインと言ったらもう津谷さんの真骨頂ですよね！　この悪役が本当にタチの悪いクズ男で、鉄槌は食らっているけれど生温い！　もっと痛い目を見てヒイヒイ泣きをみるところが見たかったわ。